バスプロ伊藤巧が頼りにする「釣れる」プロップベイト5選!

日本を飛び出し、今や世界で活躍するバスプロアングラー・伊藤巧さん。その強さの秘密ともいえる要素の一つが柔軟な思考。そう。伊藤巧さんはメーカーの枠に縛られることなく選んだ「本当に釣れるルアー」で、数多の勝利を掴んできているのだ! この企画では、そんな信頼するルアーたちを伊藤巧さんが紹介してくれるぞ!

【Profile】
伊藤巧 (いとう・たくみ)
もはや説明不要のスーパーヤングアングラー。TBCでの活躍を皮切りに、H-1グランプリや陸王・艇王を制覇! その勢いでとうとう世界に飛び出し、今なおその活躍は止まらない!! ベイビーフェイス&優しい口調、時折飛び出すドS&過激発言のギャップがたまらないというファンが後を絶たないとか!? ちなみにタイトルは某DVDの雑パロです。

TAK CHOISES 5 プロップベイト編

プラグの前か後ろ、または前後の両方にプロップ(ペラ、プロペラ)が取り付けられているルアー。かつてはトップウォータールアーのイメージが強かったが最近ではシンキングモデルも多い。

スプラッシュテール[ラッキークラフト]

【スペック】
●全長:92mm ●重さ:13g ●タイプ:フローティング ●カラー:全6色

実戦的なルアー、唯一無二の良さを持つルアーが多いので、ラッキークラフトのルアーはボックスに入っていることが多いです。このスプラッシュテールもそんなルアーのひとつで、ペラにベアリングが入っているため、ペラが回る時に音が全くしません。そのため、静かで優しい波動を水面でモワモワ出せます。

風や流れの無いシチュエーションで、ベイトフィッシュが水面付近をチラチラ泳いでいるときにサーっと巻いてあげる。音では無く、波動でバスが寄ってきて喰うというイメージで使っています。

二十歳のころ、根木名川をアルミボートで釣り上がっているときにこれのアユカラーでボコ釣りした経験があります(笑)。 そのルアーは傷だらけになるまで使い込んでいました。

小さい海馬55[痴虫]

【スペック】
●全長:55mm ●重さ:約5/8oz ●タイプ:フローティング

海馬シリーズはカバーの奥を攻められて、オンリーワンのアクションで誘える神懸ったルアー。中でもトーナメントスペックな沼海馬やこの小さい海馬を愛用しています。酷使しているルアーはアメリカにありますので写真は新品ですが(笑)。

特長は、ブレードがテールの金属部分に触れた時の音とゆらめき。それからフロントのプロペラなんですが、アクション時に水をかき回すのはもちろん、抵抗になるコトで手前に来にくくしているのがいいですね。

アシやガマのポケットに入れて誘ったり、カバーの際に入れて連続トゥイッチからの首振りで口を使わせたりと、色々な場面で活躍してくれます。

それとこのルアーの特性ですが、スナッグレス性能が異常に高いんです。だから逆にフッキング性能は大丈夫なのか、痴虫の松本さんに最初よく聞いていました(笑)。でも実際はダブルフックの可動域を調節することで、フッキング性能が高いようにデザインされているそうです。

ビハドウ110[ノリーズ]

【スペック】
●全長:110mm ●重さ:10g ●タイプ:フローティング ●カラー:全16色

ゆっくり巻いて使うプロペラ波動系という意味ではスプラッシュテールと似ていますが、こちらは逆に音が特徴的です。ヒートンのネジ部分とプロペラが接触することで、チリリリリリという連続した音が出て、それが魚を誘うんです。これに加えて、プロペラのサイズ感が良く、フックとペラのクラッチ音が絶妙で適度なアピール力のある110サイズをよく使っています。

クリアレイクでのただ巻き、ちょっと水に色がついているような場所でのゆっくりとした水面巻きで使えますよ。

ステルスペッパー110S[ティムコ]

【スペック】
●全長:110mm ●重さ:15g ●タイプ:シンキング ●カラー:全10色

陸王でもよく使っている、ゆっくり沈むタイプのダブルスイッシャーです。
五三川でマーモ(加木屋守さん)と戦った時みたいな、スポーニング時期からアフターにかけてのタイミングで多用しています。

使い方はゆっくり水面直下をただ巻きするとか、ラインスラックを出しつつのシェイク巻き。基本的にはシャローで使うことが多いです。ゆっくり巻くことで魚がフワッと出てきて食べてくれます。

写真のステルスペッパーは全部フックが丸まっていますが、陸王のプラクティスの時に使ったもので、フッキングしてしまわないようにしています。それでも掛かってしまうことがあったくらい破壊力のあるルアーです(笑)。

レイダウンミノー ウエイクプロッププラス[ノリーズ]

【スペック】
●全長:112mm ●重さ:14.9g ●タイプ:フローティング ●カラー:全14色

2017年の艇王・新利根川戦で沢山釣ったのがこのルアーです。
僕の中ではワームに釣り勝てるトップウォーターであり、5~6月のトーナメントに勝ちたいならこれを持っていく、というくらい多用しています。

何がいいかというと、プロペラがフックとぶつかるクラッチ音で、そのカチカチカチという音が不規則に出るのが強みです。そしてリップがついているので手前にも来にくい。

それに加えてウェイトが16グラムくらいあるので、カバーの際に落としこめるだけのキャストアキュラシー性能にも優れています。

だから、優しいトゥイッチで動かしてあげれば、アシの壁とか縦ストとか、とにかくシャローの変化をネチネチと誘うことができるんです。

また、例えば倒れこんだアシの奥からでもリップによって躱してくることができます。

つまり、ダブルフックのウッド系トップウォーターに匹敵するくらいのカバー回避性能があるにも関わらず、トレブルフックを3つ搭載してフッキング性能は抜群なんですよ!

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