今は海に来ないで―。湘南を代表する海水浴場の片瀬海岸西浜（神奈川県藤沢市）の砂浜で27日、「#STAY HOME」のメッセージがお目見えした。週末などの混雑を受けた「地元の思い」で、市や市観光協会のホームページに掲載して来訪を自粛するよう呼び掛ける。
ゴールデンウイークを前に、湘南海岸に関係する江の島海水浴場協同組合、江の島海水浴場営業組合、県ライフセービング協会、Surfrider Foundation Japanの4団体が連携。総勢約20人が海岸に集結し、砂かきを手に一文字一文字、丁寧に砂をかき寄せたり、盛り上げたりしてメッセージを浮かび上がらせた。同協同組合の森井裕幸理事長は「これが今の自分たちの気持ち、当面、我慢と自粛をお願いしたい」と話した。
新型コロナウイルスの感染防止で外出自粛要請が続く中、湘南エリアには週末を中心に多くのレジャー客らが訪れ周辺の道路で大渋滞が発生。住民の不安を踏まえ、県や市は管理する駐車場を閉鎖するとともに、海岸に立ち入らないよう呼び掛ける看板を設置した。
