F1アゼルバイジャンGPとロシアGPは無観客開催に否定的

 2020年のF1オーストリアGPやイギリスGPなど、シーズン序盤のヨーロッパのグランプリは、ファンを入場させることなく開催される見込みだ。しかしアゼルバイジャンGPとロシアGPの主催者は、彼らにとってファンの参加がイベントの重要な部分を占めていると考えている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、序盤10戦の延期か中止が決まっている。アゼルバイジャンGPは6月7日に予定されていたが、F1と主催者は、日程を調整して今年中に開催することを目指している。

「無観客でレースを行うことは得策ではないと考えている」とアゼルバイジャンGPの主催者はコメントした。

「今年6月の終わりまでには、チームとF1ファンを受け入れることのできる機会と条件が、バクーにおいてそろうことを願っている」

 ロシアGPについては、現時点では9月27日開催の予定に変更はない。

2019年F1第16戦ロシアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得、ファンの声援に応える

「我々は、F1が承認した日程で、観客を入れた状態でレースをする予定であり、ロシア史上7度目となるグランプリの準備を続けている」と主催者は語った。

「状況に応じて、代替策を講じる準備もできている。 その場合、契約上の義務はわずかに異なるものになるだろう」

「現時点では、F1からロシアGPの日程を変更する申し出はない。我々としては、もちろんこの日程を維持したいと考えている」

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