佐世保・宇久 メガソーラー建設、年度内着工 九電工など500億円出資 国内最大級出力480メガワット想定

 九電工(福岡市)などは28日、佐世保市宇久島で計画する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設に向け、事業主体の特定目的会社(SPC)「宇久島みらいエネルギー合同会社」の資金管理会社に約500億円を出資すると発表した。九電工が本年度中に建設工事を始め、2023年の売電開始を目指す。
 出資企業は、九電工のほか、京セラ、東京センチュリー、古河電気工業、坪井工業、タイの太陽光事業会社「SPCG」など9社。九電工によると、建設に必要な用地交渉や国などの許認可申請はおおむね完了しており、「事業性は確認できた」としている。
 計画を巡っては、事業主体だったドイツ企業が撤退。18年に九電工などが事業の継続を表明した。
 総事業費は2千億円程度。島の面積の約3割に当たる約700ヘクタールに太陽光パネル約150万枚を設け、出力は国内最大級の480メガワットを想定している。九電工は「新型コロナウイルスの影響もあり、詳しい着工の時期は決まっていない」としている。

© 株式会社長崎新聞社