移動スーパー「とくし丸」、イトーヨーカ堂と提携し八王子で販売開始

移動スーパー事業を展開する株式会社とくし丸(以下、とくし丸)は、株式会社イトーヨーカ堂(以下「イトーヨーカ堂」)と連携し、4月30日からイトーヨーカドー南大沢店(東京都八王子市)で運用を開始すると発表した。

イトーヨーカドー南大沢店を拠点に、八王子市を中心としたエリアで冷蔵機能を備えた専用車両による移動販売を実施。いわゆる「ラストワンマイル」に対応する買い物支援サービスとして展開する。

取り扱い商品は加工食品、生鮮品、日用品など約400品目1,200点におよぶ。サービスの開始は4月30日から、営業時間は平日週4日の10時から17時を予定している。

取り組みの背景について両社は、少子高齢化や小売店舗の拠点数減少といった環境変化を背景に、買い物難民が増加している点。そして、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大に伴い、人混みや密閉空間を避けて買い物をしたいニーズが高まっている点を挙げている。

移動スーパー「とくし丸」販売時の様子(撮影場所:徳島県)

とくし丸は買い物難民の支援を目的として2012年に設立(本社:徳島県徳島市)。2016年には有機野菜・無添加食品のネット販売などを行うオイシックス・ラ・大地の子会社となり事業を展開している。とくし丸と契約したオーナー経営者(個人事業主)が、地域の提携スーパーマーケットの商品を専用の販売車両に積み込んで、各エリアを巡回する仕組み。沖縄県を除く全国46都道府県で125社

のスーパーマーケットと提携し、525台

の車両が稼働している。そのほか、地域の自治体や警察署と見守り協定を結ぶなど地域の安全な環境づくりにも取り組んでいる。

※提携スーパーマーケット数・稼働台数は、とくし丸が発表した2020年4月28日時点の数字。

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