ジーターらの殿堂入り式典 来年7月への延期が決定

日本時間4月30日、アメリカ野球殿堂の取締役会は満場一致で今年7月に予定されていた殿堂入り式典の開催を中止することを決定した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関係者の健康と安全を最優先した結果であり、デレク・ジーター、ラリー・ウォーカー、テッド・シモンズ、マービン・ミラーの4氏の殿堂入りを祝うセレモニーは、来年7月に2021年のセレモニーと合同で開催されることになった。

アメリカ野球殿堂のジェーン・フォーブス・クラーク会長は「インダクション・ウィークエンドは、ナショナル・パスタイム(野球)とそのレジェンドたちを祝福する場であり、この特別なイベントを中止するのは残念だが、取締役会では新たに殿堂入りする者や、殿堂のメンバー、素晴らしいファンたち、数百人ものスタッフといったこのイベントに参加予定だった人々の健康と幸福を最優先に考えた」とのコメントを発表。マリアーノ・リベラらの殿堂入りを祝福した昨年のセレモニーには5万人を超える人々が集まっており、現在の状況で例年通りにセレモニーを開催するのは難しいとの判断が下された。

2020年のセレモニーは来年7月25日(現地時間)に2021年のセレモニーと合同で開催されることになるが、ジーターは「殿堂入りは本当に素晴らしい名誉だけど、関係者全員の健康と安全が最優先だ」と語り、今回の決定を支持。「2021年にクーパーズタウンで現在の殿堂入りメンバーやファン、スタッフ、私の家族や友人に会えることを楽しみにしている」と前向きなコメントを残した。

アメリカ野球殿堂によると、クーパーズタウンで殿堂入り式典が開催されないのは1960年以来のことだという。この年は新たに殿堂入りした者がいなかったため、セレモニーが開催されなかった。また、複数の年度のセレモニーが合同で開催されるのは、1948年と1949年のセレモニーが合同で開催された1949年以来となる。

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