日本を飛び出し、今や世界で活躍するバスプロアングラー・伊藤巧さん。その強さの秘密ともいえる要素の一つが柔軟な思考。そう。伊藤巧さんはメーカーの枠に縛られることなく選んだ「本当に釣れるルアー」で、数多の勝利を掴んできているのだ! この企画では、そんな信頼するルアーたちを伊藤巧さんが紹介してくれるぞ!
【Profile】
伊藤巧 (いとう・たくみ)
もはや説明不要のスーパーヤングアングラー。TBCでの活躍を皮切りに、H-1グランプリや陸王・艇王を制覇! その勢いでとうとう世界に飛び出し、今なおその活躍は止まらない!! ベイビーフェイス&優しい口調、時折飛び出すドS&過激発言のギャップがたまらないというファンが後を絶たないとか!? ちなみにタイトルは某DVDの雑パロです。
TAK CHOISES 5 クランクベイト編
やる気があってシャローをクルーズしているバスはもちろん、カバーについているけどワームじゃ喰わないようなデカいバスにも反応させられるルアーがシャロークランクベイトです。そのため、例えば僕のHー1グランプリ用のタックルボックスの中身の7割はシャロクラになります。その中でも特に使用頻度の高いルアーを5つ紹介しますよ!
ティンバータイガー[ワーデンス]
【スペック】
重さ:1/2oz
カバー用のクランクベイトで、立ち木やオダといったカバーの中をすり抜けるように泳いできてくれます。今まで使ってきたクランクベイトの中では最も根掛らないんじゃないかなってくらい回避性能が高い印象ですね。
牛久沼でよく使っていたのですが、未だにロストせずに使い続けているのはルアーの傷を見てもらえればわかると思います(笑)。
ただし、バラした数も数知れず(笑)。 明らかにバイトしてきてるのに掛かってないことも多いんです。これは、サ〇エさんの髪型のようにボディが広がっていて、フックを隠しているのが理由ですね。
カバーも避ければバスも避ける(笑)。
それでもなお、このルアーでしか通せない場所があるので愛用しています。
コンプリートスクエア70[ノリーズ]
【スペック】
●全長:7mm ●重さ:12.5g ●タイプ:フローティング(サイレント) ●カラー:10色
近年のフィールドのプレッシャーを考えると、大きなラウンドボディのクランクやまん丸で水押の強いクランクベイトでは厳しい場面も増えています。
そのため、Hー1グランプリなんかもそうなんですが、スリムでベイトフィッシュらしいシルエットを持ち、なおかつカバー回避能力の高いクランクベイトをよく使っています。
そんな中でも、ゆっくり巻いてもよく泳ぎ、シャットライクなボディが気に入って使っているのがこのコンプリートスクエアです。
バスが弱っていてガンガン巻くルアーには追い付けないようなときに、優しく巻いて食わせられる。しかも、リップラップとかカバーを絡めて巻ける。
そんな唯一のクランクベイトとして愛用しています!
ETIクランク[バスプロショップス]
【スペック】
●全長:2in ●重さ:1/4oz
リップが大きい割にボディは小さく、テールがものすごく細いおかげで、左右へのウォブリングが強い。そのくせ大きさは日本にあったサイズ感というのがいいですね。しかもカバー回避能力も高い。
骨のような形状で水をしっかり掴むため、ゆっくり巻いてもブリブリ泳いでくれる。
それでいてシャッドライクな形状と、僕の好きなクランクベイトの要素を兼ね備えたルアーですね。
Hー1グランプリでも新利根川や牛久沼で多用していました。
出会いは中古ショップでしたが、現在はルアーショップアンドウさんでまとめて購入したものを大切に使っています。
ショットオメガビッグ62[ノリーズ]
【スペック】
●全長:6mm ●重さ:15g ●タイプ:フローティング(ラトル) ●カラー:22色
一見するとカバークランキングが得意そうな形状だけど、カバー絡みでも中層で巻いてもOKなので、オカッパリ・ボート問わず、どこでも使えるクランクベイトとして気に入ってます。
ずんぐりむっくりとしたボディだけど、ごついスクエアビルがついているわけではない。だからこそ、水を逃がしつつ泳いでくれるし、カバーも適度に避けてくれるんです。
オカッパリでは特に濁りが入ったシチュエーションで、ボートならライトカバーを狙いつつブレイクも引いてきたいなというときに使っています。
丸いんだけどアクションが弱め。これがキーだと思います。
気になる方はマスターオブクランキングを見てください(笑)。
伊藤巧のクランクベイトハウツー全公開DVD"マスターオブクランキング"販売中!【岸釣り・バスボート・レンタルボート3部構成】
ファットCB B.D.S マジック2.2[ラッキークラフト]
【スペック】
●全長:6mm ●重さ:11.5g ●タイプ:フローティング(ラトル) ●カラー:81色
ラッキークラフトUSAと言えば、RC1.5などのカバークランクが有名ですが、日本で使うことを考えると、それらの丸みを帯びたラウンドクランクでは強すぎてしまう。
でもそこはラッキークラフト。色々なカバークランクを出していて、日本でも使いやすい、シャッドライクなスクエアビルのカバークランクもラインナップしています。
それがまさにこのファットCB B.D.S マジック2.2なんです。
Hー1グランプリの印旛沼戦では、ガマに軽くひっかけてププンと外した時の浮上アクションで、アフターやポストのメスを優しい反射で食わせる使い方で投入し、優勝することができました。
ちなみに写真のルアーは、Hー1グランプリで初めて年間優勝して、その副賞で生まれて初めてアメリカに行ったときに、ラッキークラフトUSA本社の社長からプレゼントされたものです。
関連記事はこちら
激レアアイテムも投入!? 伊藤巧の勝てる!! 「ビッグベイト」5選