びわ湖湖畔のロイヤルオークホテル運営会社が破産申請 滋賀県初の「新型コロナウイルス」関連倒産

 (株)ロイヤルオークリゾート(TSR企業コード:642012660、法人番号:9160001003440、大津市萱野浦23-1、設立2002(平成14)年3月、資本金1000万円、菅谷順一社長)は4月28日、大津地裁に破産を申請した。申請代理人は鈴木学弁護士(西村あさひ法律事務所、東京都千代田区大手町1-1-2)ほか。
 負債総額は約50億円。

 1990年にびわ湖湖畔に開業したアーバンリゾートホテルを運営母体がバブル崩壊の影響で経営破綻したため、当社が経営権を取得し、2003年7月にホテル事業を再開した。客室数167室、7つのレストラン&バーを備え、西日本最大級のスパも有し、地元での知名度は高く、ブライダルサービスも人気を博していた。リーマン・ショック後の景気回復に加え、海外観光客などインバウンド効果もあって2014年3月期の売上高は約31億2200万円を計上していた。
 しかし、その後は隣接する京都に大手資本ホテルが相次いで開業するなど競争が激化。公共交通でのアクセスに難を抱えた立地も重なり、インバウンドの集客に苦戦して業績は悪化。最近は数回にわたり経営陣が交替していた。
 こうしたなか、「新型コロナウイルス」感染拡大に伴いホテル利用客が落ち込み、今回の措置となった。

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