「新型コロナウイルス」感染拡大の影響で引き渡しが遅れ、合同会社松本設計事務所(岡山県)が破産申請へ

 合同会社松本設計事務所(TSR企業コード:712158758、法人番号:7260003000477、岡山市南区福浜町1-1、設立2010(平成22)年4月、資本金10万円、松本浩次社長)は4月30日までに事業を停止し、破産手続きを金森将也弁護士(弁護士法人金森総合法律事務所、名古屋市中村区名駅3-28-12、電話052-526-7555)に一任した。
 負債総額は約2億3100万円(2019年3月期決算期時点)。

 歯科医院や事務所などの建築工事のほか、バリ島のスタイルを取り入れた住宅建築も手掛けていた。近年は物件が大型化して完工高が伸長し、2018年3月期はピークとなる完工高約2億9400万円をあげた。しかし、外注費の増加などで、約1300万円の赤字を計上していた。過去の赤字もあり債務超過が続き、多忙な資金繰りを余儀なくされるなか、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響により資材が納入されず、引き渡しが遅れたことで資金繰りに窮する事態となり、事業継続を断念した。

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