【新型コロナ】PCR検査の結果、5人を「陽性」と誤判定 横浜

横浜市役所

 横浜市は30日、新型コロナウイルスのPCR検査を受けた男女5人に、結果を誤って「陽性」と通知した、と明らかにした。民間の検査機関が判定を誤った。市は5月初旬にも簡易検体採取所を本格運用する予定で、この機関を検査の委託先の一つと想定していたが、外すことを決めた。

 5人の検体は4月27日、採取所で採用する「ドライブスルー方式」の試行も兼ねて採取された。28日に保健科学研究所(同市保土ケ谷区)から「全員陽性」との報告を受け、市は主治医を介して5人に通知。だが2時間後、研究所が「検査に疑義がある」と連絡し、その日の夜に再検査した結果、全員陰性だった。5人は再検査の結果が出るまで、自宅で待機した。

 市は研究所に委託した理由について「PCR検査の実績があり、市内企業だったため」と説明。臨床検査技師法に基づき、30日に研究所を立ち入り検査し、検査体制などを確認したという。

 市は研究所に、採取所の検査を委託しないことを決定。元々、複数の機関に委託することを想定しており、本格運用に影響はないとした。

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