2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズ中止が決定

日本時間5月1日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズの開催が中止となることが発表された。毎年8月に開催されるリトルリーグ・ワールドシリーズが中止となるのは、1947年に第1回大会が開催されて以降初めてのこと。リトルリーグ・ワールドシリーズの出場権を争う各地域の大会も中止となり、また、8月23日(現地時間)にウィリアムスポートで開催予定だったレッドソックス対オリオールズの「MLBリトルリーグ・クラシック」も開催中止が決定した。

リトルリーグのスティーブン・D・キーナー代表は「リトルリーグに関わる全ての人々にとって心の痛む決断だ。特に、いつかリトルリーグ・ワールドシリーズでプレイすることを夢見ていた数百万人ものリトルリーガーたちは誰よりもつらいだろう」と率直な心情を吐露。「あらゆる選択肢を検討した結果、公衆衛生の不安が今後数ヶ月続くと考えられるため、今回の決断に至った。専門家や開催地のリーダーたちと相談し、75年近く開催を続けてきた大会を進行するのは不可能だと判断した」と今回の決断に至るプロセスを説明した。

「MLBリトルリーグ・クラシック」は2017年にスタートし、この年はパイレーツとカージナルスが対戦。2018年はフィリーズとメッツ、昨年はパイレーツとカブスが試合を行ったが、4年目にして初めて中止されることになった。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明文のなかで「2017年以来、メジャーリーグの選手や球団、スタッフたちは、アメリカ国内や世界中のリトルリーガー、彼らのコーチ、彼らの家族とともに時間を過ごすのを楽しんできた。球界の一大イベントであり、中止になるのは非常に残念だが、関係者の健康と安全を最優先に考えなければならない」と述べている。

なお、リトルリーグ・ワールドシリーズは2021年に再開される予定。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会も2021年に「MLBリトルリーグ・クラシック」を開催する予定だ。

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