志賀廣太郎さん追悼「三匹のおっさん3」最終話を再放送

テレビ東京系では、放送予定だった「小杉健治サスペンス 当番弁護士 梶原藤子の事件ファイル」の放送を延期し、4月20日に誤嚥(ごえん)性肺炎で死去した故・志賀廣太郎さんをしのんで、5月4日に「三匹のおっさん3~正義の味方、みたび~」の最終話、「3匹のおっさん最後の大成敗」2時間SP(午後8:00)を再放送する。

同ドラマは、人気作家・有川浩氏の同名小説を原作に、元悪ガキ3人で結成した私設自警団“三匹のおっさん”が町内の悪を成敗する痛快ドラマ。北大路欣也、泉谷しげると共に志賀さんが演じる“三匹のおっさん”の、個性際立つコミカルな演技と絶妙なコンビネーションが話題となった人気シリーズだ。2014年、15年、17年と3シーズンにわたって連続ドラマが放送され、18年と19年にはスペシャルドラマも制作。志賀さんはノリこと有村則夫を演じ、子どもから大人まで日本中のドラマのファンに愛された。

キヨこと清田清一役の北大路は「三匹そろって暴れまくった撮影現場、志賀さんの魅力的な声、懐の深さ、素晴らしい出会いに感謝の思いで一杯です。合掌」とコメント。シゲこと立花重雄役の泉谷は「オレは絶対に信じないからな。ノリさんだよ! ノリさんが逝くワケがないだろ。病に倒れた時も『命に別状はない』と云ってたのだからさ~。とにかく早く治して『三匹のおっさん』の戦列に復帰してほしい。ノリさんしかできないコトがいっぱいあるンだからさ。しびれるような声の持ち主で物知りでスマホいじりが得意で気がつくと居眠りしてて、いつもマイペースなノリさんが大好き。唯一無二の存在だよ。志賀廣太郎は。だからオレは信じないし受け入れない。会いたい」と痛切な思いを寄せた。

今回、再放送される最終話は、家族や夫婦、ご町内の「絆」の大切さをテーマに、キヨ、シゲ、ノリの“三匹”の大活躍を描いた傑作回。“家族の絆”をスローガンにした「卓球大会」の開催が間近に迫り、栗田豆腐店の真一(小倉久寛)と美奈代(ふせえり)夫妻は、高校生の息子・博光(今井悠貴)のために出場を決める。三匹の家族は優勝賞品のハワイ旅行を目指し猛特訓。さらに、大会を後援する柏木善信(佐野史郎)も、大会成功に並々ならぬ思いを持っていた。そんなある日、キヨは、高校時代の先輩・杉浦健作(石橋蓮司)と再会。半ば強引に清田家に泊まった杉浦は、翌日も家に帰りたがらず、なぜかしばらく清田家にやっかいになることに。一方、町内では連続不審火が発生。同一犯だとにらんだ三匹は、ある出来事から博光の関与を疑うが、真一に一蹴されてしまう。だが、その矢先、三匹の周りで嫌がらせが。そして、盛り上がりを見せる卓球大会は2日目が始まる。

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