気象庁は1日、4月の天候のまとめを発表した。全国的に気温が低く、特に西日本と沖縄・奄美では4月の気温としては2011年以来9年ぶりにかなり低くなった。降水量は、北・東日本で多く、沖縄・奄美でかなり少なくなった一方で、東日本太平洋側と西日本では、日照時間がかなり多くなった。
4月は、高気圧と低気圧が日本付近を交互に通過し、全国的に天気は数日の周期で変わった。上旬は北日本付近、中旬は本州付近を低気圧が発達しながらたびたび通過したため、北・東・西日本では大荒れの天気となり、まとまった雨や雪となった所もあった。
また、上空の寒気の影響で下旬を中心に大気の状態が不安定となり、関東甲信を中心に雷雨となった所もあったため、北・東日本の降水量は多くなった。一方、沖縄・奄美では湿った空気の影響を受けにくかったため、降水量はかなり少なくなった。
東日本太平洋側と西日本では移動性高気圧に覆われる日が多かったため、日照時間はかなり多くなった。
気温は、大陸からの寒気の影響を受けやすかったため、全国的に低く、特に西日本と沖縄・奄美では、それぞれ平年差-1.2℃、-1.5℃となり、4 月の気温としては 2011年以来 9 年ぶりにかなり低くなった。
<月降水量の多い方から1位を更新した主な地点>
東京 296.5mm 平年比 238%
千葉 221.0 mm 平年比 200%
この先の天候
4月は全国的に気温が低くなったが、5月は暖かい空気に覆われやすいため、全国的に気温が高くなりそうだ。
また、全国的に、向こう1か月の降水量と日照時間は、ほぼ平年並みを見込んでいる。