フェースシールド1320個 長崎県医師会に寄贈 国際ロータリーク

県医師会の森崎会長(右)にフェースシールドを贈った千葉ガバナー=長崎市、県医師会館

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎、佐賀両県の56のロータリークラブで構成する国際ロータリー第2740地区(千葉憲哉ガバナー)は4月27日、医療用フェースシールド1320個を県医師会に寄贈した。計2万個を贈る計画で、今後県内の各医療機関に届ける。
 フェースシールドはプラスチック板で顔全体を覆う構造で、飛沫(ひまつ)感染のリスクを下げる効果がある。寄贈は5月中の予定だったが、長崎市に停泊していた客船でのクラスター(感染者集団)発生を受けて早めた。
 長崎市茂里町の県医師会館で行われた贈呈式には、千葉ガバナーと大石竜基理事が出席。千葉ガバナーは「切迫している医療現場を支えたい。将来的には介護施設でも活用してもらえれば」と語った。県医師会の森崎正幸会長は「防護具が不足している中、大変ありがたい。まずは(車に乗ったままで検体を採取する)ドライブスルー方式の検査で使用したい」と感謝を述べた。

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