半島の恵みで全国元気に 「雲仙島原ふるさとめぐみ箱」

「雲仙島原ふるさとめぐみ箱」発起人の久山さん(左)と林田さん=雲仙市国見町

 「新型コロナウイルスの影響で、いまは国民みんなが買い物弱者」
 雲仙市国見町で練り製品を製造販売する、みゆき蒲鉾本舗会長の久山さんは4月11日、テレビ番組で物産展が全国的に中止になっている実態を知った。「バラエティー豊かな島原半島3市の物産品を全国に届ける」。こう思い立ち、10日余りの準備期間で2業者から賛同を得て、詰め合わせ商品「雲仙島原ふるさとめぐみ箱」を完成させた。
 久山さんが協力を仰いだのが、同市職員で島原半島観光連盟に出向経験があり半島内の業者をよく知る林田さん。久山さんの危機意識を感じ取り「半島の誰もが知るブランド力があり、即応力のある」候補を絞り込んだ。出品を取り付けたのは、即席にゅうめんなどの雲仙きのこ本舗(南島原市)と、フルーツ缶詰などの太洋食品(島原市)。
 林田さんは「3市の(商品の)トリオで良い品ぞろえができた」。久山さんは「半島の恵みで全国が元気になり、コロナ収束後に遊びに来てもらいたい」と期待。詰め合わせは3社の商品計1万円相当を7千円で販売。問い合わせは久山さん(電090.8763.9201)。

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