　きょう2日（土）は、全国の約半数の地点で最高気温25℃以上の夏日となった。あすは、西日本は天気が下り坂でこの暑さは和らぎそうだが、東日本や東北では午前中は晴れる所が多く、あすも夏日となる所が続出する見通しだ。

きょう2日(土)、全国約半数の地点で25℃以上の「夏日」

　きょう2日(土)は九州から東北南部にかけてよく晴れている事に加え、南からの暖かい空気が流れ込んだ事により気温が上昇した。午後2時の時点で、全国921地点の観測のうち、約半数の地点で25℃以上の夏日となり、78地点で30℃以上の真夏日となっている。

　また、宮城県名取では32.1℃を観測し5月としては観測史上1位の暑さを記録した。

沖縄では非常に激しい雨　西から天気下り坂

　一方、沖縄や奄美では前線による発達した雨雲がかかり、沖縄県渡嘉敷村では1時間に63ミリの非常に激しい雨が降った。

　沖縄本島中南部の雨のピークは夕方頃までとなりそうだが、この方面ではこんやにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要となる。前線に伴う雨雲は、このあと西日本に次第にかかる見込みだ。

　湿った空気や前線の影響できょう2日(土)の夜遅くから九州でも雨が降り出す見込み。あす3日（日）朝には中国・四国にも雨雲が広がり、夜にかけて西日本を中心に断続的に雨の降る所が多くなりそうだ。

　一方、東日本や東北は午前中は晴れる所が多いが、午後は東日本で夜には東北も次第に雲が広がる見通し。

　あすの日中の気温は西日本ではきょうより2℃前後低くなる所が多くなるが、一方、東日本や東北ではあすも25℃以上の夏日の所が多くなる見込み。体が暑さに慣れていない時期のため、熱中症には注意が必要だ。

　室内にいても温度調整や、喉が渇く前に水分を補給するなど健康管理を心がけたい。またアルコールなどは体内の水分を排泄してしまう作用があるので、昼間の摂取は避けた方がよさそうだ。（気象予報士・寺本卓也）