岡村は生返事ばかり… 「公開説教」で“吐いたツバを飲んだ”矢部浩之の真意とは?

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お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之さんが4月30日放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にゲスト出演。現在「コロナ明けたら美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」発言で大炎上中の相方・岡村隆史さんを公開説教し、その内容が賛否を呼んでいます。

番組では、岡村さんは冒頭から「いま、コロナを始め経済的な問題で生活が苦しくてやむを得ず風俗業に就く方がいらっしゃることへの理解や想像力を欠いた発言をしてしまいました」「発言した部分を改めて聞き直してみました。明らかに、大変失礼な発言だったと思います」と謝罪。37分ほど謝罪は続き、実に重苦しいムードが立ち込めた中、矢部さんが「やったなあ、お前! やってもうたなあ! もう持たんやろ2時間」と颯爽と登場。

「いやーもう、こればかりは。緊急事態よ、ナインティナインも。なあ。情けないやろ」と話したあと「“ええ機会”をもらったよ。俺は思う。いい機会もらったって。もう、公開説教しようと思ってね。今日は」と宣言。その後は、柔らかいトーンでありながらも、以前から思っていたという岡村さんへの違和感を懇々と語ったのでした。

矢部さんは現在の自分たちの現在の関係について「あんまりいい感じじゃない」とした上で「本番中とか人がいっぱいいるところでは謝れるねん。いい顔できるから。内弁慶なとこあるやんか」と指摘。その理由は自分が元サッカー部の先輩で矢部さんが後輩という気持ちが岡村さんの中にまだあるからだとし「俺もう、サッカー部の後輩でもなんでもないから。今日はだから、コンビの相方としてしゃべりにきました」と宣言。

そして岡村さんが普段、周囲のスタッフにも「ありがとう」を言わないことを指摘し「甘えてんねん。その甘えがどんどんどんどん大きくなったのが今回やと思うのよ」と、今回の失言もそういった甘えから来ているとズバリ。さらに、岡村さんが2010年に心身の不調で5カ月休養したあとも、復帰後初の収録終わりに「全て笑いに」というメール1本をよこすのみだったことにも触れ「いやいや。もうちょっとあるやろ、と」と失望したことを明かしたのでした。

矢部さんはさらに、岡村さんの今回の失言に対して、

「ミスした後が大事って、ホントその通りやと思う」

「これで終わりじゃ無いし。この後の岡村隆史、ナインティナイン見てもらいたいし」

と前置いた上で、今回の発言は岡村さんという人間の“根本(ねもと)”であると指摘。

「ラジオって自分の考え、自分の言葉でしゃべっているから、そういう人間やって思われても仕方ないもんね。いやもう、致命的やと思う。岡村隆史が女性に対して軽視しているとか。男尊女卑であったり」

とズバッと斬りこみ、さらに岡村さんの“男尊女卑”の傾向について具体例を出して指摘。

「恋愛もんの番組で、(夫婦が)うまくいく秘訣みたいなの聞かれて『ありがとうとごめんなさいです』て言ったら、あんたが『白旗あげたんか〜』って言うてん。あ、もう、敵としてみてるんや、女性を、と」と語り、それを聞いた岡村さんは「俺、ボケてるつもりでそんなこと言ってたんやろな」と呆然。また、ママタレントを集めたバラエティ番組で、岡村さんがマタニティマークについて「あれ、いる?

見たら分かるやん」と言ったことを指摘し「妊娠して3〜4か月の人、(見た目は)分からへんて。ほんまに『えっ』て思ったこと口に出す。あまりに怖いから流しました」と配慮の無さに苦言を呈していたのでした。

そんな矢部さんは、自身については「40までフラフラしていたけど、なんか気付いたの。女性に対して。結婚して間違いなく女の人はすごいなって思えてんけど」と告白し「子どもにも恵まれて、よりどんどんリスペクトが増してったのよね。だから景色を変えたほうがいいと思う。別に結婚しているから偉いとかじゃなくて。たぶん人間ってうまくできているんやろうなって思って。全く変わるから」とアドバイス。

さらには「彼女できたり結婚したりがいいと思うのは、言われるから。間違ったところ。指摘してもらえる」とした上で「結婚したら? どう? これをきっかけにって言ったら傷ついた方々には申し訳ないですけど。チャンスをもらったと思って」とも語っていたのでした。

この矢部さんの長年の相方ならではの説教に対し「岡村は相方に恵まれたね」「矢部っちを見直した。あれだけ怒られたらちょっとはこたえるでしょう」と絶賛の声がある一方、違和感を覚えるという声も続出。

「結婚して奥さんになんとかしてもらおうはおかしい。治療薬や修理道具じゃないよ、女性は」という意見もあれば、「この話題1番引っかかってんのが“矢部よく言った”みたいな感じになってることなんだよな。わりと元カノひとみちゃんに対する扱い方を見るとおまいうって感じだと思うけどな」と、矢部さんが15年交際していた元モデルの恋人・ひとみさんとの顛末を思い出した人も多かったようでした。

「矢部さんといえば、ひとみさんと15年間交際しながらも結婚を待たせすぎ、2007年にプロポーズをしたものの『遅すぎる』と断られて破局したことで有名。そして2013年に元TBSのフリーアナウンサーの青木裕子さんと結婚するも、青木さんの妊娠中に女性問題が発覚したことを青木さんに暴露されるなど、色々とやらかしている人物です。それだけに今回の説教で矢部さんが賞賛されることに違和感を覚える人も多いようですが、とは言え矢部さんは『どの口が言うのか』と自分が批判されることは承知の上で騒動の火消しに走ったわけですから、そこは勇気と覚悟を感じますよね」(芸能事務所勤務)

ズバズバと欠点を指摘しつつも「岡村隆史のビジュアル、個性は突き抜けてんのよ、やっぱり。それやから。(コンビが)成功したのは」とリスペクトは忘れなかったり「何があっても俺の中にあるのは、俺が(芸能界に)誘ったって思ってるのはデカいのよね。この仕事でなんか(トラブルが)あったとき」と岡村さんを大事に思う気持ちをストレートに表現していた矢部さん。今後のナインティナイン、熱い展開を期待してます!(文◎小池ロンポワン)

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