飲食店のテークアウト支援 松浦市でタクシー出前サービス

テークアウトの商品を出前サービスのタクシー運転主に手渡す飲食店スタッフ=松浦市志佐町

 松浦市は新型コロナウイルス感染拡大で売り上げが激減している市内の飲食店のテークアウト事業を支援するため、タクシーでの出前サービスを1日から始めた。13日まで実施する。

 松浦商工会議所も関連サイト立ち上げ、チラシ配布などで市民に利用を呼び掛け。だが、高齢などで店まで取りに行けない人や、店から遠いなどの理由で利用できない人がいる。このため、市は夜間客が減少しているタクシー事業者への支援も図り、タクシーを配達に使用することにした。
 出前サービスは、国がタクシーでの貨物輸送を期間限定で認めた道路交通法の特別措置を活用。テークアウト事業に参加する市内16店舗から配達の依頼を受けたタクシーが商品代を立て替え、注文先に届けて商品代と配達手数料200円を受け取る仕組み。タクシーの賃走料は市が負担する。
 配達の注文を受けた同市志佐町の飲食店店主、川浪剛仁さん(53)は「配達まで手が回らなかったので助かる。多くの人にテークアウトを利用してもらえる一助になれば」と話した。


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