ランボルギーニが5月4日より生産活動を再開。従業員の安全を最優先に準備を開始

 イタリアのスーパーカーメーカーであるランボルギーニは、4月26日に発令された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するイタリア首相令を受け、5月4日から自動車の生産活動を再開すると発表した。

 サンタアガタ・ボロネーゼに存在するランボルギーニ本社では、現在従業員の安全を最大限に確保したうえでの業務再開に向け、あらゆる対策を完了しているという。

 ランボルギーニでは5月4日からの生産再開に向け、新型コロナウイルスによる緊急事態を話し合う“労使合同委員会”でこれまで議論と準備が行われてきた。委員会のメンバーは、従業員が業務に復帰する際の手順や使用する装備を見直し、ランボルギーニ従業員全員の安全を最大限に確保するため、協力を続けてきたとしている。

 ランボルギーニ会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、「生産再開に向けての準備はできている。しかし私たちが最も大切にしているのは従業員のみなさんの安全であり、それを守るために安全面での厳格な手順も実施していく」とコメント。

「私たちはまだ新型コロナウイルスとの戦いに勝利したわけではない。今後も感染の状況を継続的に見守り、イタリア政府とエミリア・ロマーニャ州が発表するガイドラインに従って、手順の見直しを図れるようにしている。この慎重にならざるを得ない局面のなかで、政府と自治体からの支援に心から感謝を述べたいと思う」

 ランボルギーニでは、生産活動が停止している間、工場の一部はサントルソラ=マルピーギ総合病院で使用する医療用マスクとフェイスシールドの生産に充てられていた。また、シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループと人工呼吸器の設計、生産にも現在取り組んでいる。

フェラーリF1チームの元代表で、現在ランボルギーニCEOを務めるステファノ・ドメニカリ

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