シンプルでも派手でも、クラブ・代表を問わずユニフォームなどのチームカラーやデザインには、それなりの理由が存在する。
ここでは、その色の由来がちょっとユニークだったり興味深いユニフォームをご紹介しよう。
スパルタ・プラハ
スパルタ・プラハ 2015-16 Nike ホーム
1893年創設のスパルタ・プラハは当初、黒や白黒ストライプのユニフォームを着用していた。だが、この東欧・チェコのクラブは意外にもイングランドのアーセナルに影響を受け、1906年からキットカラーを赤に変更している。
アーセナル
アーセナル 2008-10 Nike ホーム
アーセナルのユニフォームは1886年のクラブ設立当初から赤だが、その理由は少々意外なもの。きっかけは、元ノッティンガム・フォレストの選手がチーム入団の際に持ち込んだ、ノッティンガムの赤い“お古”のユニフォームだったという。
ラツィオ
ラツィオ 2018-19 Macron ホーム
ラツィオはフットボールクラブとしてではなく、陸上競技など複合的なスポーツクラブとして1900年に誕生。そのためか、スポーツの象徴的な存在であるオリンピックへのリスペクトから、ギリシャ国旗の2色(青と白)をチームカラーに取り入れている。
イタリア代表
イタリア代表 2004 Puma ホーム
キットカラーは緑・赤・白の国旗カラーとは無関係の青。これはイタリア王国の建国に尽力したサルディーニャ王国の王家、サヴォイア家の紋章の色だ。当初は白をホームキットに使っていたイタリアだが、1911年からキットカラーを青に変更している。
ペニャロール
ペニャロール 2016 Puma ホーム
セントラル・ウルグアイ鉄道で働く英国人労働者によって結成されたペニャロール。エンブレムとユニフォームの色は鉄道に深くかかわるチームらしく、標識や踏切の遮断機に使われている黄と黒をチームカラーに採用している。
ボカ・ジュニオルス
ボカ・ジュニオルス 2020 adidas ホーム
アルゼンチンのボカは港町のチームらしく、色の決め方がとてもユニークだった。「次に入港した船の国籍(国旗色)にする」と決め、入ってきたのがスウェーデン船籍。そのためスウェーデン国旗の2色(青、黄)がチームカラーに。
リーベル・プレート
リーベル・プレート 2019-20 adidas ホーム
1901年のクラブ創設時に使っていたユニフォームは白一色。だが1905年、クラブの創始者がホームタウンのブエノスアイレスで行われるカーニバルに合わせて、「お祭りだからユニフォームも華やかにしてしまえ」と、赤い斜め線を追加した。
この創始者の突然の思い付きで変更となったデザインが、2020年の現在まで受け継がれている。