レース中止でF1レーサーはいま何してる!? 現役選手参戦でバーチャルレース界隈が大変なことになっていた!

日産 フォーミュラEマシン

おうちだからこそできるクルマの楽しみ

2019-2020オススメのクルマ映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(のイメージ画像)

おうちにいる時間が長い今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか? クルマ好きの私としては、直接クルマに触れる機会が少なくなって寂しく感じる時もありますが、逆に「おうちだからこそできるクルマの楽しみ」も増えている気がします。

特に個人的に熱いのは、ネットで見られるバーチャルレース!

eSportsとして国体の競技にもなったグランツーリスモなど、以前からシミュレーターでのレースは行われているのですが、実車でのレースが延期されている今、実はプロのレーシングドライバーがそのバーチャルレースに積極的に参加しているのです。

ジェンソン・バトンも参戦する「F1バーチャルGP」の熱き戦い

アレックス・アルボン選手/日産 フォーミュラE

たとえば「F1 eスポーツ・バーチャル・グランプリ(GP)」。

F1の現役ドライバーが多数参加している上に、著名な元F1ドライバーも参加しています。F1 バーチャルGPの第2戦では、現役のシャルル・ルクレール、アレックス・アルボン、ランド・ノリスなどが参加しただけでなく、元F1チャンピオンで昨年までスーパーGTにも参戦していたジェンソン・バトンや、マツダの787Bでルマン24時間レース優勝を果たしたジョニー・ハーバートまで参戦!

今のF1では絶対に見られないドライバー同士の熱いバトルを見ることができて、オンラインで楽しむレースも最高だなと感じました。

2019年F1開幕戦オーストラリアGPでAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手が3位表彰台を獲得。ホンダとして2015年のF1復帰以来初の表彰台 マックス・フェルスタッペン選手(Aston Martin Red Bull Racing)

F1バーチャルGPは、YouTubeなどで誰でも無料で見られるのですが、日本時間では早朝に開催されることが多いので、ライブ観戦はちょっと大変…(アーカイブは見ることができますが)。また、もちろん全編英語なのですが、それ以上に見る価値があります!

お家にいる時間が長いことを利用して、F1を見ながら英語の勉強をするのもいいかもしれません。

日本でも大嶋 和也選手や小林 可夢偉選手らが白熱のバーチャルフォーミュラ戦を

レーシングドライバーの小林可夢偉選手

日本でのレースで言えば、日本のレーシングドライバーも個人で模擬レースを開催することが増えています。先日は、スーパーGTやスーパーフォーミュラに参戦している大嶋和也選手が、ドライバーやアナウンサーを集めて、グランツーリスモで模擬スーパーフォーミュラレースを開催していました。

現役ドライバーからeSportsのスペシャリストまで、様々なメンバーが参加して、レース自体が大混戦になったのも面白かったのですが、選手が手弁当でやっているので、様々な裏側を見られたのも個人的には嬉しかったです。

小林可夢偉選手がレース中もずっとしゃべったりツッこんだり、若手のドライバーが先輩ドライバーに並びかけると、先輩に「分かってるよな?」と言われていたり(もちろん冗談)、普段はチームからの指示でピットに入るところを自分の判断で入らなければならず、タイヤ交換のタイミングを間違ったり、給油しすぎたり…。

真剣なレースあり、爆笑あり、裏話ありで、ドライバーの方々がより身近に感じて、とても親近感を覚える楽しいレースでした。

レーサーの姿が垣間見れる! レースファンのすそ野が拡がる効果にも期待大

2019 F1日本グランプリで優勝の期待が掛かるマックス・フェルスタッペン

オンライン上での対戦は、ドライバーは自宅などにいることもあって、リラックスした雰囲気があるところが、普段のレースと違って楽しいポイントのひとつだと思います。

もちろんレースは直接現地に行って観戦するのが一番ですが、個人的にはこういったオンラインでのレースの楽しみが広がっていくのも大歓迎です。これからは、バーチャルのクルマとリアルのクルマがもっと密につながるような取り組みが増えていくといいなと思います。

[筆者:伊藤 梓]

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