【新型コロナ】患者の宿泊療養施設が開所 旧横浜市立市民病院

軽症者らの宿泊療養施設として使用される旧市民病院の個室の様子(横浜市提供)

 新型コロナウイルスに感染した軽症患者らを受け入れる横浜市の宿泊療養施設が3日、移転に伴い使われなくなった旧市立市民病院(同市保土ケ谷区)に開所された。医師や看護師らが常駐して14日間、患者の健康状態の確認を続ける。

 医療崩壊を防ぐため県が独自に構築した医療体制「神奈川モデル」の一環。同病院は1日に神奈川区へ移転しており、感染症病棟として使われていた旧西病棟の2~5階を宿泊者の居住エリア、1階を医療従事者らの待機場所とした。

 医師は日中に、看護師や保健師らは24時間態勢で常駐する。無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使い、毎日の健康状態を確認。1日3回の食事は弁当を提供する。患者は14日間療養し、症状がなければ帰宅する。

 4日以降、当面は個室で9人を受け入れる予定。最大で約200人の受け入れが可能になるよう準備を進めていくという。

 開所にあたり、イケア・ジャパン(千葉県)が市の感染症対策への支援として、タオルやスリッパなどの日用雑貨を無償提供した。

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