松本人志、静かにキレる 総額50億円のポケット財政出動に難癖をつける者が出現

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ダウンタウンの松本人志がコロナ禍で仕事を失った後輩たちのために、「おもろい」を条件に100万円、5年間無利子で貸し出す…と、各テレビ局やスポーツ紙で発表されました。

この“超太っ腹宣言”に、相方の浜田雅功の「後輩に3000円分の食事を奢る」キャンペーンがかすむほど、様々な反響を呼んでいるようです。

「さすが、松ちゃん、優しさのかたまり!」

「松本動きます…の次はこれだったのか!」

「おもろい芸人への投資だね…お笑いの神」

そんな絶賛の嵐ですが、なかには、こんな否定的な意見もありました。

「そんなに目立ちたい?…偽善にしか見えない」

松本も「おもろい後輩に100万円貸す」発言に対する文句を返すかのように、ツイッターでこうつぶやきました。

「善意にケチを付ける人達がいます。

それは寄付や義援金をしたい人たちの心を削ります。

そしてまわりまわって自分や自分の大切な人達をも救えなくなるのです。

あーほー」

文面こそ落ち着いて書かれていますが、堪忍袋のひもが切れたような怒りも感じます。常々思っていたことをぶちまけたのでしょう。

“偽善”といえば、かつて東日本大震災で被災地のボランティアに駆けつけて、様々な場面で寄付し続けていた俳優に杉良太郎がいます。

その杉が「多額の寄付が偽善とか売名とか言われることもあるとおもいますが」と聞かれて、こう答えています。

「ああ、偽善で売名ですよ。偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。私のことをそういうふうにおっしゃる方々も、ぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ」

これこそ名言であり、至言でしょう。

それでも松本に対しては、「あげるんじゃなくて貸すんですね?」と水を差す人は絶えません。しかし、今回の松本の行動に関しては、ほぼ「100万円あげる」に等しいと考えられます。

ただでさえ先行きが見えない芸人の世界です。その99%が売れないとも言われています。

100万円を確実に返せるような芸人は、すでに売れっ子であり、おそらく蓄えもあって困っていないはずです。

ここで100万円を借りたい芸人が、無利子とはいえ、5年後に返せる可能性はどれだけあるのでしょうか。現実的には非常に少ないと考えられます。

だからこそ、松本は「おもろい」を条件に付けたのでしょう。

「おもろい」を条件に付けたのは、ハードルを上げて貸したくないのではなく、もしも返せなかった場合は、「おもろい」と感じてしまった自分自身の責任…松本はそう腹をくくっているのではないでしょうか。

そして、お金を借りたい芸人は必死で「おもろい」ことを考えて、松本に挑む…それが結果、吉本興業全体、ひいてはお笑い業界の火を消さないことにつながると、松本は判断しているのかもしれません。

松本が所属する吉本興業には、6000人ほどの芸人や俳優、タレントがいます。

そのなかで、今、仕事が無くて困っているお笑い芸人の後輩は、少なく見積もっても5000人はいるでしょう。

もしも5000人が100万円の借金を申し出たら総額、50億円です。

芸人のプラス・マイナス岩橋は、松本の相方・浜田雅功を「日本銀行より金持ち」と言っていました。

ネタとはいえ、浜田が超がつくほどのお金持ちであることは事実でしょう。

松本は番組の企画や作家的な仕事もこなしており、収入はその浜田を超えるとも言われています。

「日本銀行よりもさらにさらに金持ち」である松本なら、その50億円くらい(!)は、ポケットマネーで出せるのかもしれません。(文◎編集部)

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