長崎クルーズ船の陰性者125人帰国へ フィリピン国籍乗組員

クルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍・8万6千トン)

 長崎県は4日、クルーズ船コスタ・アトランチカのフィリピン国籍の乗組員のうち、新型コロナウイルスに感染していない陰性の125人が5日未明に下船し、チャーター機で長崎空港から羽田空港経由で帰国すると明らかにした。
 県によると、フィリピン国籍の乗組員は206人で陰性者は165人。このうち船の運営に従事する「エッセンシャルクルー」39人を含む40人は船内にとどまる。
 また外国籍の陰性の乗組員7人は4日に下船し、5日も5人が船を下りる。いずれも船が停泊する長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場から貸し切りバスで長崎空港まで移動し、定期便で帰国する。国籍は明らかにしていない。県は船の運航会社「コスタクルーズ」に対し、マスク着用や混雑回避などの感染防止対策を要請した。
 3日夜に長崎空港をチャーター機でたったインドネシア国籍の乗組員44人は、羽田空港経由で4日にジャカルタに無事到着したという。

 


© 株式会社長崎新聞社