Nintendo Switchで曲のアレンジに挑戦! 在宅中に子どもの才能を伸ばそう

新型コロナで学校が休校し、子どもは在宅で与えられた課題をやらされる日々が続いていると思いますが、そうはいっても子どもの集中力はなかなか続かないもの。そんなときはゲーム機を使って、子どもの音楽をつくる才能を伸ばしてみるのはどうでしょう。今回は、コンピューターによる作曲の楽しさの一つでもある「音を変える」ということを、前回の「きらきら星」を使ってやっていきます。

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音をアレンジする

前回つくったきらきら星はこうなりました。

メロディーを変える

まずは、メロディーの音を変えていきましょう。

正解はないので、自分のセンスを信じて好きな音を選びます。もちろんあとから変えることもできるのでとりあえずでかまいません。筆者はシンセシンセした音が好きなので、「093 DIRTY TRANCE」という音にしました。この音には、なにか華やかさというかパーティー感があるのが好きです。

他の音と一緒に鳴らしてみます。

ドラムの音を変える

いいですね! 次にドラムの音も変えます。メロディーのときと同じように、どんどん変えて試していきます。

ドラムの音を変えると、メロディー以上に雰囲気がガラっと変わるので、とくに楽しいです。とはいえ、やりすぎるとこんな感じに…...。

いや逆にこれがいいという気持ち、まったく否定しません!どうぞ自分のセンスを信じてください。筆者は「02 HANDS UP」という音にしました。最初に鳴っていたものよりも、ちょっと重めでパワーがある感じがいいです。

ベースの音を変える

どんどん音を変えていきましょう!次はベースです。

同じベース音といっても、こんなにいろいろな音があります。筆者は「09 Bottom Bass」という音にしました。

先ほどのメロディーの音「093 DIRTY TRANCE」と同様、パーティー感があるのがいいかなあと。他の音も一緒に鳴らしてみます。

ずいぶん雰囲気が変わりました!(あらためて最初のバージョンももう一度聞いてみましょう)

演奏自体、つまり譜面はまったく同じですが、音を変えただけでこんなに違いが出ます。とくに現代の作曲では、このような音色選びもメロディーをつくるのと同じくらい重要です。そしてこれにも正解がありませんから、自分が純粋に「いいなあ」と思う感覚を、逃さずにしっかりと掴んでいくことが重要です。

コード(和音)を加える

さて、この新しいバージョンを聴いているうちに、新しい音を入れたくなりました。この「入れたくなる気持ち」も大事です。言い換えると「なんかここで、こんな感じの音が鳴っている気がする」みたいな。そこで、コード(和音)を入れてみます。

なるべく頭を使わず、無心に粘土細工をするようなノリで、とにかく音を入れたり消したりまた入れたりしてみて、自分でいいなあと思う響きに近づけていきましょう。

この響きが気に入ったので、繰り返してみます。

ちょっとでもいいなあと思ったものをどんどんコピーして増やせるのも、コンピューターを使った作曲のいいところです。

増やしたコードの後半をちょっとだけ変えたくなりました。

あー、いいですいいです。この最後のコード、もうちょっとだけ変えたくなりました。

かなりいい感じになりました! 前回もそうでしたが、ちょっとだけ変えていく、のがとてもオススメです。

コードの音を変える

さあ、このコードの音も変えてみましょう。

どれにしましょうか?悩みますね……。メロディーもベースも共通ワードがパーティー感だったので、コードも華やかにいきます。

で、これを聴いているうちにもう一つ音を入れたくなりました。昔のテレビゲームっぽい音が得意な Kingston(キングストン)を使います。

なんてすばらしいデザイン! ソフトウェアの楽器でも、デザインは出音と同じぐらい重要。

さっそく鳴らしながらフレーズを考えてみます。

いい感じになったので、コードのときと同じように複製して、最後だけ変えたくなりました。

変えたくなったのですが…いろいろやってたら、ものすごく悩んできました。

正解がないだけにハマるとまさに「沼」…...。

ある意味この手の「沼」を楽しめると、作曲をはじめ、明確な答えのない「ものづくり」を仕事にできると思います。

まあでも、なんとなくこれでいこうかなと。

いかがでしょう?

「音符を置いていく」作業自体は意外と少ない

好きな音色を選んでいく、いろいろ試しながらフレーズをつくっていく。そんな試行錯誤を楽しみながら、頭で考えず感覚で、自分の目指す雰囲気に近づける…まさにコンピューターでの作曲の醍醐味を体感していただけたと思います。

あと、意外に「音符を置いていく」作業自体は少ないと思いませんか?作曲というと延々と音符を書き連ねていくような、もしくは朗々と歌い上げて作り上げるようなイメージがあり、ハードルが高く感じられる方も多いと思います。しかし、今回のような音それ自体に重きをおいたアプローチでも、充分に作曲を堪能できます。音符も読めない、楽器が弾けない、歌もたいして歌えない、筆者のような方にはとくにオススメします。

次回は「ミキシング」も!

…とはいえ、今回できたものを聴いて「うーん、でもこれずっと同じ繰り返しですよね…」と思われる方も多いでしょう。ということで次回は、この「同じ繰り返し」をとても簡単に「曲っぽく」していきます。とくにダンスミュージックでは定番の方法です。

そして、それぞれの音を調整してより自分のイメージに近づけていく「ミキシング」もします。曲自体は変わらないのに、雰囲気が明らかに変わっていく工程です。

お楽しみに!

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