技術の日産が作った欧州車を超えたハンドリングマシン
日産の「1990年代までに技術の世界一を目指す」と目標を掲げた「901運動」から生まれた初代 プリメーラは1990年にデビュー。
ハンドリング性能高めるため、フロントマルチリンクサスペンションを新設計しボディ剛性を向上。さらに、コンパクトながら室内空間や使い勝手に優れたパッケージングは「プリメーラ パッケージ」と呼ばれ、好調なセールスを記録した。
「欧州車のハンドリングを超えた」と評価された初代 プリメーラは「技術の日産」のイメージを定着させることにも成功。また、後の日産 GT-R(R35)の開発責任者となる水野和敏が開発に携わっていたことでも知られている。
モータースポーツでも活躍
初代プリメーラで忘れてはいけないのが、モータースポーツでの活躍だ。BTCC(英国ツーリングカー選手権)や、JTCC(全日本ツーリングカー選手権)へ本格参戦し、星野一義選手(カルソニック)や長谷見昌弘選手(カストロール)らによって、熱いバトルが繰り広げられた。
JTCCは、2.0リッター以下の自然吸気エンジンに、4ドアセダンという、正真正銘市販車によるレース。街中で見かける4ドアセダンが、時には接触しながらサイド・バイ・サイドでコーナーを駆け抜ける様子は、当時多くのファンを熱狂させた。
スペックや価格
■サイズ:全長×全幅×全高=4,400mm×1,695mm×1,385mm
■エンジン
・直列4気筒 1800cc DOHC SR18Di型
・直列4気筒 1800cc DOHC SR18DE型
・直列4気筒 2000cc DOHC SR20DE型
■駆動方式:前輪駆動/四輪駆動
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■ボディタイプ:4ドアノッチバックセダン/5ドアハッチバックセダン
■販売期間:1990年~1995年
■価格:139万8000円~235万5000円(1990年式セダン)
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