「ハンドルぐるぐる体操」で事故減らそう 日産が共同考案

日産自動車が新潟大学と共同で考えたハンドルを使用した体操(日産自動車提供)

 日産自動車(横浜市西区)は、75歳以上の高齢ドライバーが起こす事故を減らすため、車のハンドルを使用した体操を新潟大学(新潟市)と共同でつくった。日産グローバル技術渉外部部長の長谷川哲男さんは「筋力と認知力を高め、安全な走行につなげてほしい」としている。

 高齢化が進む中、2018年の75歳以上の免許保有者は564万人に上り、10年前の1.8倍に増加。ブレーキやアクセルの踏み間違いなどによる死亡事故も右肩上がりに増えている。

 筋力が低下した高齢ドライバーは運転中に前かがみになりやすく、崩れた姿勢が安全走行を妨げる要因につながることから、首や肩、腕などの筋肉をほぐす「ハンドルぐるぐる体操」を考案。リフレッシュや筋力・認知力の向上を目的とした約2分ほどの体操で、日産は動画投稿サイト「ユーチューブ」で動画を公開している。

 新潟市内では、幼児と高齢者がビニールパイプなどでハンドルを作成し、体操するワークショップも開催。日産は体操を使った幼児教育と世代間交流を全国に広げていきたいとしている。

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