世界戦略に成功したコンパクトカー!?
モーニング(ピカント)は韓国の起亜自動車が製造・販売している小型乗用車だ。日本の軽自動車とホンダ フィットなどのコンパクトカーの間、欧州Aセグメントに属するクルマで、ルノー トゥインゴやフォルクスワーゲン UP!、フィアット 500などがライバルになってくる。
内外装の写真を見てもらうと分かるように、個性の強いクルマというわけではない。
しかしデザインは洗練されており、日欧のコンパクトカーにもひけをとらない。また必要十分な運動性能、機能、室内空間、ラゲッジスペース空間を持ちながら価格も抑えられている。例えば、厳しい論調で知られる英国の月刊自動車雑誌およびウェブサイトWhat Car?が選定した「2020年ベストバリューカー」賞を受賞。「実用性も高くコストパフォーマンスに優れたクルマだ」と高評価を得るなど、欧州での評判も上々のようだ。
過剰な機能を詰め込んだ日本車とは対照的に、価格や機能など多種多様なニーズに対応しながらマーケティングに成功しているのだ。
韓国のコンパクトカーは世界で勢力を拡大し続けるかもしれない、そんなことを感じさせる1台だ。