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SNS上に唐突「コロナ抜け毛」というなかなかのパワーワードが浮上しました。
きっかけは、5月5日の『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日系)で取り上げられたこと。
コロナ禍で開設された専門家の無料電話相談に「抜け毛」で悩む人が殺到しているという内容です。
番組では、抜け毛の原因として、外出自粛生活における「栄養の偏り」「運動不足」「生活のリズムの乱れ」が指摘されました。
しかし、「それってコロナのせい?」と疑問の声が一斉にSNSに上がりました。
「コロナ抜け毛って…ただの不摂生な生活のせいじゃないか!」
「テレビはなんでも名付けて流行らせたいだけ…コロナ関係ない」
「なんでもコロナのせいにする性根がキミをハゲにする」
一方で、抜け毛の自覚症状のある人たちからも自虐の声が集まりました。
「抜け毛はほっといてくれ。わざわざコロナと組ませんなよ」
「ワイは数年前からコロナだった?」
「ええ、数十年前からコロナ抜け毛がすごいです。ええ、ただのハゲです」
さらに、なかには「コロナ抜け毛」で大喜利のような指摘も並びました。
「現実頭皮」
「毛根のソーシャルディスタンス」
「政府から1人2本の髪の毛を配布」
「後退しているのではない。わたしが前進しているのである by 孫正義」
と、「コロナ抜け毛」を使ってネット上では言いたい放題ですが、実際に現在、コロナ禍でストレスを抱えて悩んでいる人たちが多いのは事実です。
そんな状況で「抜け毛」が増えているとなれば、当事者にとっては笑い事ではなく、地獄かもしれません。
「ええ、地獄です」
そう電話で答えてくれたのは、現在テレワーク中の男性(38歳)。
「昔から薄い薄いと言われ続けてきましたが、年齢的にはけっこう粘っていた方だと思います。ずっと独身だったんですが、高齢独身でハゲだけは避けたかった…。だから、毎日の育毛剤や頭皮マッサージは決して手抜きしませんでした。まだ結婚をあきらめていませんから。
実は、昨年末に知り合った一回り下の26歳のシングルマザーさんと結婚を前提にお付き合いさせていただいているんです。ただ、4月の緊急事態宣言以降は向こうに小学1年生の息子もいるので、お会いできていません。それがコロナで在宅勤務になった4月から急激に抜け毛が増え始めて…。
外出自粛後は彼女とzoomでやり取りしていたんですが、何とかごまかそうと、頭を見えないようにして、ライトとか調節して…目立たないように…。会っていた時、彼女は僕に『ハゲはきついけど、〇〇さんは薄いだけだよ』と言ってくれていました。でも今は、日に日に抜けるばかりで、コロナが終息した後、会ったらバレる、どうしよう…そう考えるとますます抜け毛が増えて…。
先日、Zoomに映った僕の姿を彼女の息子が見たときに『ハゲのおじさんだ!』と言ったんです。そしたら彼女は『そんなこと言ったらダメ! おじさんは薄いだけなの』と息子を叱っていましたが、彼女が一瞬『あれ?』と言ったのを私は聞き逃しませんでした。
ついにバレた…ええ、完全にもうハゲです。
その日以来、彼女とは連絡を取れていないんです。これもすべて“コロナ抜け毛”のせいです…コロナが憎いです」
そううなだれる男性ですが、悩みまくりの中途半端な薄毛より、自身に満ち溢れたハゲの方がモテる! といったデータもあったりします。
“コロナ抜け毛”など気にせずに、コロナ収束後の夢に向かって頑張ってもらいたいものです。(文◎編集部)