コロナで休業 鳥羽の老舗旅館… 感染終息の日を信じて 日本の文化としての旅館を守りたい

県外からの来訪自粛の徹底など、三重県の緊急事態措置の延長が決まる中、鳥羽市の老舗旅館では営業再開を見据えて取り組みを進めています。

今年で創業190年となる老舗旅館の戸田家では、2月から新型コロナの影響を受けキャンセルが増え始め、三重県からの要請も踏まえ、先月20日以降、6日までの予約を全てキャンセルしていました。

さらに三重県は宿泊業者に対する客への予約の延期やキャンセルを依頼する要請を今月末まで延長することを決定。戸田家では朝から対応に動きました。

県の要請に従い戸田家では今月21日までの休業を決め、状況に応じて31日まで休業する構えでいます。すでに損失も大きく膨らんでいて、6月以降を含めると損害は5億円では収まらないということです。

しかし、従業員のほとんどが休んでいる戸田家は3日前から掃除ロボットを導入。いつでも再開できるよう館内を清潔に保つ対策をとっているほか、休業中に設備の整備なども進める方針です。

寺田社長は「観光地・鳥羽の旅館として、日本の文化としての旅館を守らないといけない」と話し、感染終息の日を信じて前を向いていました。

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