新型コロナウイルスの感染拡大防止を図ろうと3月から自主的に臨時休館を続けてきた京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)は5日から、館内で販売している土産物などの通信販売を始めた。収入が途絶え苦しい状況の中、賞味期限が近づいたお菓子などをほぼ原価で販売し、園内の生き物の維持費に充てる。
同パークは年間約30万人が来館。当初は早期の再開を見込んでいたが状況が改善されず、売り上げゼロが2カ月間も続く。飼育する約400種5千点の動物や魚などの餌代や水温管理には月間数百万円規模の経費を要し、担当者は「餌代を削るわけにもいかず、苦しい状況」と明かす。
春休みや、ゴールデンウイークに合わせて仕入れていたクッキーなどの食品ロスも懸念されるため、ほぼ原価で同パークのホームページで販売。ボトルアクアリウムや、フォトフレームなどものづくり体験ができるオリジナル商品も販売する。
動物たちの様子を紹介する動画も配信しており、担当者は「休校中の子どもや外出自粛でストレスを抱える人の癒やしになれば。動物を大切に飼育しながら何とかやりくりし、一日も早く営業再開したい」と力を込めた。
問い合わせは同パーク電話046(880)0152。