日本のガラパゴスルアー!? 伊藤巧の推し「シャッド」5選

日本を飛び出し、今や世界で活躍するバスプロアングラー・伊藤巧さん。その強さの秘密ともいえる要素の一つが柔軟な思考。そう。伊藤巧さんはメーカーの枠に縛られることなく選んだ「本当に釣れるルアー」で、数多の勝利を掴んできているのだ! この企画では、そんな信頼するルアーたちを伊藤巧さんが紹介してくれるぞ!

【Profile】
伊藤巧 (いとう・たくみ)
もはや説明不要のスーパーヤングアングラー。TBCでの活躍を皮切りに、H-1グランプリや陸王・艇王を制覇! その勢いでとうとう世界に飛び出し、今なおその活躍は止まらない!! ベイビーフェイス&優しい口調、時折飛び出すドS&過激発言のギャップがたまらないというファンが後を絶たないとか!? ちなみにタイトルは某DVDの雑パロです。

TAK CHOICES 5 シャッド編

クランクベイトだとちょっと強すぎる。バイブレーションだとちょっと早すぎる。

低水温期をはじめとしたそういった魚がルアーを追えないようなときでも口を使わせられるルアーがシャッドです。

また、スピードで食わせたいシチュエーションでも、バイブレーションよりも早く巻けて底をとり続けることができるのもシャッドならではですね。

ここ数年ではベイトサイズが小さいといった理由により、高水温期でもシャッドを使う場面が増えてきました。今後は通年使われるルアーに変化していくのではないかと個人的には思っています。

シャッドといえば日本チックなイメージを持つと思いますがほんとにその通りで、今後はもっともっと洗練されていくルアーのジャンルだと感じています。

パワーダンク57SP[O.S.P]

【スペック】
●全長:57mm ●重さ:7.9g ●タイプ:サスペンド ●カラー:36色

クランクチックなシャッドのパワーダンクは、2.5~3mというちょっとルアーサイズを上げないと狙えないようなレンジを、誰でも簡単に攻められるシャッドです。

普通にキャストしてこれだけ潜れるルアーはそうないと思います。そういう意味でも、ミドルからディープと呼ばれるようなレンジを攻略するためのシャッドとして愛用しています。

僕はこれをベイトフィネスタックル、例えばロードランナーHB630LLとかで使っていて、深いレンジの壁とか岩盤のアウトサイドとかを、ボトムに当てつつ誘います。

スピンムーブシャッド[エバーグリーンインターナショナル]

【スペック】
●全長:55mm ●重さ:5g ●タイプ:サスペンド ●カラー:3色

今の日本の環境に非常にマッチした、小さくて強いシャッドです。

小さいのでスピニングタックルで投げるのですが、非常に強いウォブリングアクションで魚を引っ張る力が強いです。しかもクランクベイトのようなカバー回避能力を持っています。

ワンサイズ小さいボディサイズだけどしっかりと飛んで、クランクベイトの様なアクションをしてくれる。代用の利かないルアーで、常に一軍ボックスに入っているシャッドです。

シャッドラップ[ラパラ]

海外製でリップが大きいのでクランクベイトの様な印象を持たれがちですが、アクションは非常に優しくタフった時のシャッディングに使えるし、浮力も高いのでカバーにも強いです。

ボディ素材のウッドによるアクションが日本のほかのシャッドとは異なる、追わせて食わせられるシャッディングクランクです。

水温が一桁台でシャッドを引きたいけど、根掛りが多い場所を狙いたい。そんな時がシャッドラップの出番です!!

余談ですがアメリカでは、水温が10~15℃ならバイブレーション、8~10℃ならフラットサイドクランク、~6℃ならシャッドラップというイメージがあるそうです。

レイダウンミノーディープ ジャストワカサギ[ノリーズ]

【スペック】
●全長:66mm ●重さ:6.1g ●タイプ:サスペンド(ラトル) ●カラー:52色

僕が良くロケでも使っているので皆さんも見たことがあると思いますが、シャッドの中で一番僕が多用するルアーです。

名前こそミノーですが、細身のシルエットなのにシャッドライクなプリプリとしたアクションをしてくれます。

キーになるのは、ボトムに当たった時のイレギュラーなダートで、リップの先端がとがっているので、ボトムの石とかにぶつかると左右のどちらかに軌道を変えて、その時の反射で食わせることができるんです。

基本的にはスピニングタックルにフロロカーボン5lbで使うのですが、ベイトフィネスにも対応していますよ。

クワセシャッドD62SP[ノリーズ]

【スペック】
●全長:62mm ●重さ:7.3g ●タイプ:サスペンド(ラトル) ●カラー:11色

廃盤なのでもう手に入らないのですが、ベイトフィネスで投げやすいうえにめちゃくちゃ釣れます。

見た目はエビですがエビを食っているバスだから釣れるわけではなく、普通のシャッドとして使えます。

使い方的には、ハードボトムだろうがウッドカバーだろうが気にせず投げるだけ。

カバーの回避能力も高い。なのにオープンウォーターで速巻きしても食わせられる。というところが気に入っています。

しかもそれでいて非常に投げやすいサイズというのが、他には無い魅力だったりもします。

ちなみにフェイントベイトというシリーズですが、僕はフルペイントを愛用しています(笑)。

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