茅ケ崎市、待機児童ゼロ 対策強化5年目で実現

茅ケ崎市役所

 神奈川県茅ケ崎市は8日、今年4月1日時点の調査で待機児童ゼロを達成したと発表した。2017年以降、昨年まで待機児童数は18人、13人、5人と減少傾向をたどっていた。市の担当者は「依然、申請者数は増加しており、待機児童ゼロの継続に向け引き続き注力する」としている。

 市保育課によると、20年4月1日時点の市内保育所数(認定こども園、小規模保育事業など含む)は71施設で定員4286人。これに対し、申請者数は4609人で入園数は4434人だった。希望する特定の施設に入れなかったなどの保留児童数は9人減の175人だった。

 市は待機児童数が89人に上った16年から、保育所の定員枠拡大と就職奨励金の支給など保育士確保の両面で対策を強化。5年目で待機児童ゼロを実現した。

 今後、マンション建設などで保育需要が増加している地区や茅ケ崎駅周辺を中心に保育所整備を進める計画で、来年4月には3施設(定員59人)の開設を予定している。

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