レクサスGSが生産終了 ”最後”だから実現できた特別仕様車を6月1日から販売

レクサスブランドの日本導入時からのモデルであるグランドツーリングセダン「GS」が8月に生産終了することがアナウンスされました。これに合わせて今までには無かったまさに“特別なGS”が発売されます。


日本のレクサスブランドを牽引した重要なモデル

レクサスGSは1993年に初代が誕生しました。但し、これは北米市場がメインで日本ではその頃「アリスト」の車名で販売され高性能スポーツセダンとしてヒットモデルになりました。

日本では2005年8月30日のレクサス開業日にSC430と同時にデビュー、ハイブリッドモデルも2006年3月にレクサスブランドとして始めて投入するなど常に先進技術を採用しつつ、メルセデス・ベンツやBMWなどの欧州勢と競い合ったモデルです。

イメージカラーのグラファイトブラックガラスフレークを含め全8色のボディカラーを設定します

専用のブラック&フレアレッドとレッドステッチを持つディンプル本革ステアリング

特に走りにこだわった4代目

ライバル車が増える中、レクサスいえども安穏とはしていられません。現行モデルは2012年1月にフルモデルチェンジを行いましたが、歴代モデルの中でも最も走りに対するこだわりが強く、マスタードライバーでもある豊田章男氏(トヨタ自動車社長)の強い思いの元に開発されました。聖地とも言われるドイツのニュルブルクリンクを始めとする世界各地約100万kmを超える走り込みにより生まれた傑出したハンドリング性能はもちろん、時代に先駆けた先進安全装備の積極採用やアップデートなども行い、走行性能/安全性能/環境性能を常に高い次元でまとめています。

シートも本革のブラックとレッドステッチをあしらえた専用品を装着します

メーターフードとインパネ上部になどには専用のアルカンターラ表皮&レッドステッチで仕上げます

まさに“熟成”の領域へ

8月に生産終了となるGSですが、今回の特別仕様車「Eternal Touring」は4種類のエンジンに設定されます。「GS450h」「GS300h」はハイブリッド、「GS350」「GS300“F SPORT”」がガソリン、基本はFR(後輪駆動)ですが、GS350のみ4WD車も設定します。

コンセプトしてはレクサスブランドが持つ走りの象徴である“F”から引き継がれるアイテムを数多く搭載しています。元々“F”の呼称が付くモデルはひと目でそれと分かるパーツ類を採用していました。しかし今回の「Eternal Touring」は従来までの上質なアイテムを持つGSに“F”のパーツを組み込んだ、これまでは成立できなかった全てを盛り込んだ熟成の領域、まさに最後だからこそ実現できた究極のGSとも言えます。

専用のブラック塗装されたドラミラーは広角・自動防眩機能を持つ多機能タイプとなります

F-SPORTと同様のスピンドルグリルはグロスブラック処理と漆黒のメッキフレームを採用

実はコスパにも優れる

「Eternal Touring」はまさにファイナルモデルとしての完成度の高さはもちろんですが、数多くの専用装備のほか、優れた先進安全装備まで搭載しているプレミアムセダンでありながら最も低価格な2Lターボを搭載する「GS300」で710万円とこのクラスとしてはコスパの高さも目立ちます。最終型だから、というよりは生産が終わった後もレクサスが築き上げてきたブランドを纏って走る。そんな愛着が持てるクルマに仕上がっています。

ラゲージドアのガーニッシュには漆黒メッキが施され精悍さをアピールします

前後サイズの異なる19インチアルミホイールはナットまでブラック塗装が施されます

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