Webで「北海道物産展」を!奮闘する「northern style スロウ」編集部

帯広市に編集部がある雑誌「northern style スロウ」。北海道内の生産者にスポットを当て、製品だけでなく人の生き様も感じられることから、北海道に来た観光者の心も惹きつけています。
そんな、生産者と密に関わってきた「northern style スロウ」の編集者たちは、新型コロナウイルスの蔓延によって商品を販売する場を失ってしまった生産者を心配し、ある取り組みを開始しました。

物産展の中止や卸先の営業自粛…余ってしまった商品をどうする?

札幌市内の貨店や空港のお土産屋さんが軒並み営業を自粛し、丹精込めて作っても、今は手に取ってもらう場がありません。

取材で生産者と話し、彼らとたくさん触れ合ってきた立場だからこそ感じる「心配事」。その心配事を解消するために、「northern style スロウ」編集部は、クラウドファンディングによる「北海道物産展」を始めました。
編集者として多くの生産者と関わる中で知った商品の「こだわり」と「魅力」も、心を込めて作ってくれた生産者に代わって文字でしっかりと伝えます。

今回はその中から、生産者の方々のコメントとともにいくつか商品をご紹介しますね!

ばあちゃんのぶどうジュースをアレンジして生まれた「ぶどう塩」

帯広市の山ぶどう農家「あいざわ農園」の相澤龍也さんは、小さいころおばあちゃんが作ってくれたぶどうジュースが忘れられなくて、自分で農業を営み山ぶどうを作るようになりました。

より自然に近い環境で作った山ぶどうからジュースを作っているのですが、百貨店や空港のお土産屋などが休業し、現在は「売上がほぼゼロ」に…。

あいざわ農園のオススメは、ぶどうジュースと塩を混ぜて乾燥させて作った「ぶどう塩」。
「自信をもって出せる」と、相澤さんも自画自賛するオススメの商品です。

果実の酸味と甘さを感じる塩は、白身魚に乗せて鮮やかさを演出したり、スイーツに振りかけてより甘さを引き立てたりと、多くの活用方法があります。
これは気になりますね~♪

「牛が成長する前に…」おいしい短角牛を届けたい

えりも岬で短角牛を育てる「高橋牧場」は、肉を卸している飲食店が営業自粛となってしまい、出荷量が激減しています。

しかし、その間にも牛はどんどん成長してしまいます。

高橋牧場 高橋祐之さん:「今までの(取引先との)付き合いの中で、どういう肉なのかは理解されている。精神的には安心しているけど、コロナが終わるまでは何が起こるかわからない」

自慢の短角牛は赤身が多く、脂はあっさりしているのが特徴。かむほどに味が出て、飲み込むのがもったいないという人もいるのだとか。
「一度食べると違いがわかる」という、高橋さんが愛情を込めて育てた短角牛。みなさんもあじわってみませんか?

卵が余っている!?有精卵で作るふんわりシフォンケーキ

標茶町の「ポロニ養鶏場」でも、大事に育てた鶏の卵が大量に余っています。

ここの有精卵から作られたシフォンケーキは、力強い卵白がお菓子作りに適していて、特別ふんわりと仕上がるんです。
こちらもおいしそうですね♡

「私たちにもできる生産者支援」クラウドファンディング終了後も製品を購入可能

クラウドファンディングは5月15日まで。終了後は、「northern style スロウ」のWebサイトで製品を購入することができ、商品価格から手数料を除いた金額が生産者の利益となるそうです。
産地直送のおいしいものをいただいて、生産者のみなさんへ支援もできる。
こんな時だからこその助け合い…。素晴らしいこのプロジェクトによって、どんどん支援の輪が広がっていくといいですね♪
賛同する方・興味のある方は、ぜひクラウドファンディングページやスロウのWebサイトを覗いてみてくださいね!

クラウドファンディングページ
「northern style スロウ」通販サイト

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