厳かに山開き 諫早・轟峡

新緑の渓谷に読経の声が響き渡った=諫早市、轟峡=

 多良山系の景勝地として知られる轟峡(長崎県諫早市高来町)でこのほど、シーズン期間中の山の安全を祈願する山開きがあった。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は規模を縮小し、地元の山林協議会や、主催した諫早観光コンベンション協会などの関係者約10人が出席。高さ50メートルの「揚柳(ようりゅう)の滝」前に祭壇が設けられ、金泉寺の有森隆英住職が厳かに読経を行った。
 轟峡には大小30の滝があり、5~9月のシーズン中には例年、約3万8000人が訪れている。同協会の酒井明仁会長は「一日も早い新型コロナの収束を願っている。収束した折には、ぜひ多くの人に訪れてほしい」と話した。

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