カージナルス・ウェインライト 来季の現役続行に前向き

2005年にメジャーデビューして翌2006年にメジャー定着を果たし、2007年からはカージナルス先発投手陣の一角を担ってきたアダム・ウェインライト。通算162勝を記録しているベテラン右腕は、今年8月に39歳の誕生日を迎える。今季は年俸500万ドル+出来高の1年契約を結んでいるが、現役引退の可能性も取り沙汰されるなか、来季の現役続行に前向きな姿勢を示した。

アキレス腱断裂で長期離脱した2015年を境に成績が悪化し、いつ引退してもおかしくない状況になりつつあったウェインライトだが、昨季は3年ぶりに30先発&規定投球回をクリアして14勝10敗、防御率4.19、153奪三振をマーク。ポストシーズンでも3試合に登板して防御率1.62と存在感を発揮した。

19勝以上を4度マークし、サイ・ヤング賞の投票で2位に2度、3位に2度ランクインした全盛期のような活躍はもはや望めないものの、先発4~5番手としての働きはまだ十分に期待でき、ジャック・フラハティを筆頭とする若手投手の教育係や手本としても貴重な存在である。

今季は20先発、25先発、28先発でそれぞれ150万ドルの出来高を手にすることができるが、リリーフでの起用も想定されており、35登板、40登板、45登板、50登板、55登板、60登板でそれぞれ50万ドルの出来高が設定されている。

カージナルスでは先日、ヤディアー・モリーナが所属チームにかかわらず、来季以降も現役を続行する意思があることを明言したが、ウェインライトはカージナルスが契約してくれる場合のみ、現役を続行するつもりのようだ。

ウェインライトは「僕の妻はセントルイスを愛している。僕の家族もセントルイスを愛している。カージナルスが必要としてくれるのであれば、僕は来年も喜んでプレーするよ」とコメント。カージナルスにとってウェインライトはモリーナと同様にチームを象徴する存在であり、ウェインライトがメジャーレベルの実力を維持している限り、契約を1年ごとに更新し続けることになるのではないだろうか。

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