【新型コロナ】県内で新たに8人の感染が判明 横浜では初の再発も

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内で9日、男女8人の感染が判明した。いずれも横浜市在住で、感染確認後の検査で陰性の結果が出た80代女性が再発したほか、県警伊勢佐木署の巡査部長や院内感染が起きた病院の看護師らが含まれた。8人のうち2人は感染経路不明。川崎市では感染が判明していた90代女性が死亡した。

 横浜市によると、市内で再発例は初めて。女性はクラスター(感染者集団)が起きた市内のグループホーム入所者で、4月18日に陽性と判明。同24日と5月1日の検査では陰性だったが、せきや発熱の症状があり入院した。4日の検査で再び陽性になった。中等症という。

 看護師は20代女性で、院内感染が起きた聖マリアンナ医科大横浜市西部病院(同市旭区)で複数の感染者が確認された病棟を担当していた。同病院の感染者は患者33人を含め計55人に上り、うち患者8人が死亡している。

 県警によると、巡査部長は刑事1課所属の30代男性で、2日の当直明けから自宅で経過観察。医療機関を4日に受診し、8日に陽性と判明した。再発の女性以外は軽症。

 一方、死亡した女性は、患者や看護師ら関係者計19人に感染が広がっている川崎協同病院(同市川崎区)の入院患者で、7日に陽性が判明していた。

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