「テレビを見ながら◯◯するだけ」 永井義文が推す兄弟家族のコミュニケーション術

こんにちは!シュライカー大阪トップチーム監督の永井義文です!

いつもコラムにお付き合いくださりありがとうございます。

今回のコラムでは、日常生活のちょっとした工夫で兄弟家族のコミュニケーションUPに繋がる秘訣を紹介しようと思います。

さて、永井家ではリビングで家族で一緒にテレビをよく見ていました。これはどこの家庭でもあり、珍しい光景ではないでしょう。

しかし、永井家が少し違ったのは、ただテレビを見るだけではなく、ちょっとしたエッセンスを加えて「協力する心や挑戦する心を養う機会」を自然に作っていたことです。

これまた“一般的な家庭である”永井家でのエピソードですので、是非皆様もお気軽にお試しください。

家族でのテレビ時間に加えていたエッセンスは、ずばり「価値観の共有」でした。

価値観の共有とは、「何が正しいことで何が間違っていることなのか」、「何が面白いことで何が面白くないことなのか」、「その行動が気持ちの良い行動なのか、そうでないのか」を家族や兄弟でシェアすることです。

テレビというのは問題提議ができる場所として打ってつけだと今でも思います。

永井家では、父はお酒を飲みながらテレビを見て気持ちよさそうに話していました。こういうお父さんは日本中にいそうですが、父が少しだけ変わっていたのは、自然と家族を巻き込む能力に長けていた点です(笑)

「今でも兄弟の仲が良いのは幼少期からの小さな積み重ね」

例えば、悪いニュースを見ているとしましょう。父はそのニュースを見て私たちに聞きます。

「このニュースで嫌な思いをしている人は誰?」、「その人の気持ちはどう?」、「その人に家族はどう思っていると思う」と会話を広げていくのです。

また、「社会にはルールがあり、それを守らないと逮捕されたり、悲しい思いをする人が生まれてしまう」ということなどもテレビをきっかけに伝えてくれました。

もちろん悪いことだけではなく良いことも共有できるのがテレビの特長です。

父がよく「お父さんこういう人好きやわー。人としてかっこ良いと思わへんか?」と言っていた記憶も強く残っています。

父はただテレビを見て感想を言って、僕たち兄弟にも感想を聞いていただけかもしれませんが、このテレビ時間で価値観を共有する機会があったから、今でも僕たち兄弟は同じ価値観で仲良くすることができ、協力することや挑戦することのの素晴らしさやカッコ良さが自然に身についたのだと思います。

現代は、家族事情によって、リビングでみんなとテレビという時間を作るのが難しいというご家庭もあるでしょう。

「1週間に1回だけでも家族でのテレビ時間を作りませんか?」

ただ、よく考えてみてください。

習い事にお金をかけて、子どもたちに学びの機会を与えたりはしていませんか?

それも選択肢の一つですが、家でお金をかけずできる教育に時間をかけてみるのも良いと思いませんか?

これまでなかなか機会を作れなかった家庭もあるでしょう。

その場合は、まず、家族が集まって食事をしてその後リビングでテレビをみんなで見る日を1週間に1回でも作ることから是非スタートして頂きたいです。

年間を通して考えれば、価値観を共有できる貴重な機会を50回は生み出せますよ。

では次回の投稿でまたお会いしましょう!機会があればこれまでのコラムも読み直して頂けたら嬉しいです!

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