孫正義氏の抗体検査キット無償提供に申し込み殺到 わずか4時間で15万個終了

ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は5月8日、自身のTwitterアカウントで、新型コロナウイルスの抗体検査キットを調達したと報告。医療機関向けに無償提供すると発表した。9日午後にインターネット上で申し込み受付を開始したところ、わずか4時間で第1次入荷分15万個の申し込みが満了した。

以前から医療資材の調達支援に注力

孫氏は日本がコロナ禍に見舞われた当初から、医療用マスクや防護服の調達支援に奔走。これまでに、海外企業にマスクの製造ラインを確立し5月から月間3億枚の供給を開始したほか、防護服100万枚、フェイスシールド80万個余、ゴーグル23.5万個の確保に成功。各地で不足にあえぐ医療機関の援助を行う自治体首長らと、Twitterで直接連絡し合って支援を決めてきた。

今回、それとは別に独自のコネクションで、抗体検査キット200万を確保したとTwitterで報告。ソフトバンクグループ社員と家族全員に提供するとしたほか、希望する医療機関に提供すると予告していた。

5月8日に無償提供を発表

5月8日夜になって、孫氏は多くの医療機関からすでに問い合わせが来ていることを明かし、無償提供を発表。9日午後1時過ぎにGoogleフォームで受付を開始した。

 

わずか4時間後に終了

これまでの活動内容から、医療機関の調達責任者は孫氏の動向をウオッチしていたとみられ、開始直後から申し込みが殺到したようだ。わずか4時間後の17時34分に、孫氏が再びツィートし、671の医療機関などから申し込みがあり、第1次の受付が終了したと報告した。無償提供は今回で終わりではなく、第2次入荷分18万個が入荷次第、改めて受付を再開する考え。

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