小田原市長選告示、新現2氏の一騎打ち 現職3期の評価が争点

選挙戦でも「ソーシャルディスタンス」。参加者に距離を取るよう呼び掛ける小田原市長選の候補者陣営=10日、小田原市内

 任期満了に伴う神奈川県の小田原市長選は10日、告示された。立候補したのは届け出順に、ともに無所属で、新人で元県議の守屋輝彦氏(53)=自民党推薦=と、現職で4選を目指す加藤憲一氏(56)の2人。17日に投開票される。

 3期12年にわたる「加藤市政」の評価などが争点。市立病院で院内感染が発生した新型コロナウイルス対策も喫緊の市政課題として浮上する中、両候補はそれぞれの政策を訴えている。

 守屋氏は新型コロナ対策が最優先とし、地域医療の崩壊を防ぐためには「地域全体を見据えた市立病院再建計画が必要」と現在の手法を批判した。積極的な企業誘致や市役所の意識改革などを公約に掲げている。

 加藤氏はケアタウン構想など市民参加の地域づくりを進め、「この歩みを止めてはいけない」と4期目を集大成とする。12億円を投入した新型コロナ対策は、陣頭指揮を執って追加策を講ずるとしている。

 期日前投票は11日から16日まで、市役所2階ロビーなど市内3カ所で受け付ける。

 9日現在の市内の有権者数は16万1761人(男7万8394人、女8万3367人)。

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