県内外釣り客のごみ散乱 野母崎の海岸清掃 長崎県釣り団体協議会

海からごみを拾い上げる県釣り団体協議会の関係者=長崎市野母崎樺島町

 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が継続されている中、長崎市野母崎地区の港周辺で県内外の釣り客のごみが散乱しているとして、長崎県釣り団体協議会(小川敏朗会長)は9日、清掃活動を実施した。大型連休中、県内のほか福岡や佐賀、熊本各県などから多くの釣り客が訪れていたという。
 同協議会によると、人目のつかない深夜に釣りを楽しむ姿が目立ち、海岸などにペットボトルや弁当のプラスチック容器、釣り具、空き缶などが多く捨てられているとの情報が住民から渡船業者らに寄せられた。このため、急きょ清掃実施を決めた。
 同日は会員ら約40人が参加。同市脇岬町と野母崎樺島町の港周辺で約2時間、ごみ拾いなどの作業に汗を流した。
 小川会長は「感染拡大防止の観点から、長崎県に県外から釣りに来るのは今の時期は避けてほしい。また、ごみを捨てるという一部の釣り客の心ない行動で釣り自体が悪く思われることがとても残念。マナーはしっかり守ってほしい」と話している。

© 株式会社長崎新聞社