クルーズ船乗員 新たに1人入院

 長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカで新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は9日、感染が判明していた外国籍の50代男性乗組員を市内の指定医療機関に救急搬送したと発表した。乗組員の入院者数は計6人となった。
 男性乗組員は船内で経過観察中だったが、6日から発熱が続いていた。陸上自衛隊のコンピューター断層撮影(CT)車で肺炎が確認されたため、救急搬送した。軽症という。
 一方、県は陰性の乗組員2人が10日に新たに下船し、帰国の途に就くことも発表した。国籍は明らかにしていない。
 県によると、9日までにインドネシアやフィリピンなど陰性の222人が帰国し、船内には陰性、陽性計396人が滞在。陽性者149人のうち142人は2週間の経過観察を終えた。

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