ひとり親家庭に食料品 月1回 米や野菜 30人上限

提供する食料品を準備する下村さん=時津町

 NPO法人らいぶながさき(長崎県西彼長与町)が時津町で運営している「地域カフェとき」は16日から月1回、町内のひとり親家庭に米や野菜などの食料品を提供する。
 対象は児童扶養手当を受けている人(生活保護受給者を除く)。同カフェが購入した米や野菜、そうめんなど3、4日分の食料品をセットにして30人を上限に配る予定。業者などの協力があれば加えて渡す。
 カフェときは地域の人がふらっと立ち寄り、手作り料理を食べながら話したり、医療や福祉の相談に乗ったりするカフェとして2017年1月から活動している。新型コロナウイルスの感染防止のため今年3月から休止しているが、子どもへの支援ができないか昨年から検討していた。
 同町福祉課によると、町内で児童扶養手当の認定を受けているのは約340人。同カフェ運営責任者の下村千枝子さんは「お母さんが働いて何とか暮らせているひとり親家庭もあるのではないか。新型コロナの影響で家計がさらに厳しくなることも予想される」として申し込みを呼び掛けている。
 提供は1年程度続ける。毎月第3(8月は第4)土曜日午後4時~7時、場所は同町浦郷の同カフェ(電095.894.8655)。

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