休館中、でもすくすく 新江ノ島水族館にイルカの赤ちゃん

母親に寄り添うバンドウイルカの赤ちゃん(新江ノ島水族館提供)

 新型コロナウイルス感染拡大を受け臨時休館が続く新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市片瀬海岸)で4月下旬、人工授精による同館初のバンドウイルカの赤ちゃんが誕生した。

 性別はオスで体長約1.3メートル、体重約30キロ。出産した「シリアス」と親子で泳いだり、授乳したりするかわいらしい様子を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で配信している。

 同館は昨年4月、山口県の下関市立しものせき水族館の「ダン」の凍結精子を使い人工授精を行い、同6月の超音波検査で胎児を確認。以降、母体の健康管理に取り組む中、今年4月21日に出産した。新江ノ島水族館のバンドウイルカは9頭目となる。同館は「まだ名前を公募するかどうかは決めていないが、新しい命の誕生を温かく見守って」と話している。

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