ひきこもり集団"山奥ニート"がひと月1万8000円で「なるべく働かずに生きていく」を実現!

「ネットとマンガとゲームがある山奥=最高。 今の時代の本当の自由は山奥にあるのかもしれない」

――phaさん〈京大卒・元ニート〉

「新しいようで懐かしい!」

――えらいてんちょう(矢内東紀)さん〈起業家〉

和歌山の限界集落で集団生活を営むニートたち。 その5年の暮らしをつづった書籍『「山奥ニート」やってます。 』(石井あらた著・光文社)が5月21日(木)に発売される。

「僕は一生ニートしていたい」。 家賃ゼロの限界集落で月に1万8000円のお小遣いを稼ぎ、 嫌なことはしないで生きていく。 そんな暮らしを選んだ若者たちがいる。娯楽も買い物もネットで事足りるいま、 都会でひきこもっても山奥でひきこもっても、 毎日やることに大差はない。それなら、 家賃や生活費が安いほうを選ぶのもひとつの手段ではないだろうか。

著者の石井あらたさんは、 「村おこしとか、 ビジネスを立ち上げるとか、 そんな能動的なことはしません。 ただ、 ひきこもる範囲は自分の部屋から、 この集落に広がりました」と記述。“山奥ニート”の多くは、 一般社会にうまく順応できない、 生きづらい、 都会での生活費のために嫌な人間関係に耐えて働くことに限界を感じた…など、 さまざまな理由で山奥にやってきた。 おもな生活費は、 紀州梅の収穫や草刈りなど、 集落のお爺さんお婆さんの手伝いで得たお駄賃でまかなう。働くことが苦手なニートたちでも続けられる理由は、 「(集落のお爺さんお婆さんは)遊びに来た孫が手伝ってくれているという感覚の人が多く、 まるで仕事をしている気がしない」から。

山奥での暮らしはどこか懐かしく、 それでいて自由。この本は、 そんな“山奥ニート”たちの5年間を真空パックにしたものだ。

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