【新型コロナ】便乗犯罪に要注意 神奈川県警、動画で警戒呼び掛け

県警が制作した特殊詐欺の手口紹介動画の一場面

 新型コロナウイルス感染拡大に乗じた犯罪が認知される中、神奈川県警が動画サイトでの防犯情報の発信を強化している。屋内外での啓発活動は自粛を余儀なくされているものの、生活安全部は「防犯啓発に停滞は許されない。家にいながら短時間で注意点が分かるようになっているので、活用してほしい」と呼び掛ける。

 4月末に、県警の「防犯チャンネル」に2本の動画が掲載された。「特殊詐欺手口紹介動画 電話でキャッシュカードと言われたらそれはサギ~新型コロナウイルス便乗編」(約4分)では、電話で「コロナウイルスの関係で助成金が出るが、あなたのキャッシュカードは古くて振り込みができない」などとうそを言い、家に赴く口実を設ける手口を紹介。「手続き上、必要なので暗証番号を教えて」などと迫られる、被害者にとって致命的なやりとりも描かれている。

 子ども向けの「休校期間中のおやくそく」(約2分半)ではイラストを用い▽留守番時は鍵をかける▽危ないときは110番―などの約束事を紹介している。

 撮影場所やイラストの提供で、不動産会社「オープンハウス」や女優水原ゆきさんが協力。犯罪抑止対策室は「こうしたときだからこそ、県民の関心に応える防犯動画を発信していきたい」としている。動画は神奈川県警防犯チャンネルで検索すると視聴できる。

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