Hacobu、流通資材の紛失や滞留を可視化するモニタリングサービス「MOVO Seek」を提供開始

かご車やパレットといった流通資材は、流通・物流業界の拠点間で多く使用されている。流通資材を拠点間で使用する際、他の物流事業者が回収してしまう、あるいは流通店舗の売り場のレイアウトに転用されてしまうことで紛失するケースや、流通店舗のバックヤードや特定の物流拠点に滞留するケースが多数発生している。紛失は補充のための新規購入や過剰在庫によるコスト増加、滞留は繁忙期の流通資材不足による業務の遅れや売上機会損失につながる。株式会社Hacobuは、流通資材の紛失や滞留を可視化するモニタリングサービス「MOVO Seek」の提供を開始した。「MOVO Seek」は低価格・低消費電力・長距離伝送を特長とするIoTネットワーク「Sigfox」を利用し、流通資材に適する位置情報を取得するサービスだ。かご車などの流通資材の滞留、紛失、軌跡をマップで確認できるほか、ダッシュボードで位置情報の把握、滞留や紛失の要因分析ができる。これにより、流通資材にまつわる課題を解決することを目指す。

流通資材の位置情報を可視化するダッシュボードこのサービスは、読み取り端末や読み取りの手間をかけずに、専用端末を資材につけるだけで運用できる。Sigfoxネットワークを活用した位置情報測位については、特許を出願済みである。Hacobuによれば、東京都内の小売の物流センターで行った実証実験では、稼働するかご車にサンプリング形式で端末を取り付けたところ、1か月で7%のかご車の紛失を把握する結果が出たという。

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