イギリスが入国者に自主隔離を要求へ。F1開催への影響に懸念

 新型コロナウイルスのパンデミックへの対策として、イギリス政府が今後、入国者に自主隔離を指示する見通しであることが分かり、F1開催への影響が懸念されている。

 一部の国を除き、英国に空路で入国する者は自己隔離を行わなければならなくなると、ボリス・ジョンソン首相は10日にコメントした。

 政府から航空会社への通達によれば、5月下旬から入国者には14日間の自主隔離が必要になるという。この措置が継続される場合、7月5日のオーストリアGPから2020年シーズンをスタートしようとしているF1が打撃を受けるかもしれない。F1は、7月5日と12日にオーストリアでグランプリを開催し、その後、すぐにイギリスに向かうことを考えているが、自主隔離実施が要求される場合はそういった日程で動くことが難しくなる。

「パドックの半数が隔離状態に置かれれば、7月にレースをするという計画が大幅に狂ってしまう」とグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション会長を務めるアレクサンダー・ブルツは『The Guardian』にコメントしている。
「だが、多数の国が関係している話であり、事態があっという間に変わる可能性もある」

2019年F1イギリスGPスタート

© 株式会社三栄