長崎空港 乗降旅客数3.4%減 コロナ影響大きく 2019年度

長崎空港の乗降旅客数

 長崎空港の2019年度の乗降旅客数が前年度比3.4%(11万451人)減の315万9036人だったことが11日、長崎空港ビルディングの調べで分かった。新型コロナウイルス感染拡大による航空需要減の影響が大きかった。
 同社によると国内線は309万2067人で、前年度比3.4%の減。格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンによる成田線の通期運航やスカイマーク神戸線の季節増便などで、前半は前年度を上回るペースだったという。
 だが、新型コロナの感染拡大で今年2月以降、航空需要が減少。この影響で計167便が欠航し、今年2~3月の乗降旅客数は前年同期比で33.1%(約18万8千人)の減となった。
 国際線も6万6969人で2.4%の減。香港エクスプレス香港線の通期運航やタイガーエア台湾のチャーター便運航など増加要因はあったが、新型コロナで国際線計74便が欠航するなど大きな影響を受けた。
 また、今年のゴールデンウイーク期間中(4月29日~5月10日)の乗降旅客数(速報値)は約3700人で、前年と比べ約97%減と大幅に減少した。同社の担当者は「4月に入ってさらに減便が加速しており、本年度の乗降旅客数への影響は避けられない。利用客の安全第一にやっていくが、早く事態が収束し利用客が戻ってくれれば」と話した。

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